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光文社
グループ:Book
ランキング:185056
価格:¥ 880
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発売日:2007-09-21
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カスタマーレビュー ![]()
“ザマミロ”と静かに嗤うサラリーマン
(2008-04-22)
テロ対策を任務とする大迫警視と探偵役・座間味くんの
会話だけで話が進む〈安楽椅子探偵もの〉の連作短編集。
◆「貧者の軍隊」
一般人には決して危害を加えない正義の素人テロ集団「貧者の軍隊」。
彼らのアジトにおいて、一人のメンバーが密室のなかで死んでいた―。
密室の形成過程がいまいちイメージできなかったです。
ホワイダニットの皮肉っぷりこそ、著者の持ち味。
◆「心臓と左手」
新興宗教の教祖が死んだ。
彼は幹部に対し、自分の心臓を食べた者を
後継者にするとの遺言をのこしていた。
しかし、幹部の一人は、その権利を放棄し、
なぜか教祖の左手を所望して―。
伏線の妙。
逆説による着想と常人では見過ごしてしまう「不自然」を
抜け目なく掬い取る手つきは亜愛一郎を彷彿させます。
◆「罠の名前」
人質を殺すために仕掛けられた罠の意図とは?
伏線が不十分なので、やや強引か。
そのため、最後の警察に対する皮肉も、
あまり説得力がありません。
◆「水際で防ぐ」
外来種排斥運動本部で起きた殺人事件。
「外来種」から発想を飛躍させていくところがいいです。
◆「地下のビール工場」
何事も慣例に囚われ、柔軟性のない警察の
あり方に、痛烈な皮肉がなされます。
まあ、さすがに今回のビール工場のようなケースは、
入念に「検査」されると思うのですが…。
◆「沖縄心中」
反基地運動をしている人を、ささいな
諍いがもとで殺してしまった米兵。
責任を感じた彼は、日本人の恋人と
心中することで贖罪したというのだが…。
基地問題が孕む矛盾により生じた悲劇―という「美談」。
終盤、その構図が裏返され、シニカルな真相が示されます。
◆「再会」
『月の扉』の後日談。
最後ということで感動的な展開になっているのがちょっと…。
座間味くんと再会した「ある人物」の間に
絆が芽生えるというのも少しクサいですね。
でも、この違和感も著者の計算のうち!?
座間味くんに再会
(2008-01-22)
あの‘座間味くん’が探偵に?
『月の扉』で‘座間味くん’っていいなと思っていたので、期待しながら読み始めたのですが…。
私があまり好きではない『安楽椅子探偵もの』で、がっかり。
刑事と待ち合わせて、食事をしながら‘座間味くん’の推理。7編中6話がこのパターン。さすがに読んでいて飽きてくる。
推理自体は悪くないが、やはりちょっと推理に無理がないか?と疑問に思うことがある。
最後に入っている『再会』がよかったので、☆3つ。
十周年は去年だったからね。
(2007-12-23)
事件について警官が話、民間人が聞き役で事件の真相を言い当てる。
安楽椅子探偵の典型の短編小説です。
「月の扉」に登場した二人の人物
「ハイジャック事件で探偵役を割り振られてしまった青年」
と
「出向中にハイジャック事件にかかわった大迫警視」
によってお話が展開します。
前作を読んでいない人にも、楽しめる独立した短編集になっています。
一つ一つの推理に無理がなくて、「なるほど」と思わせてくれるのでとても面白かったです。
とくに、「罠の名前」
人物の性格から推し量った「本当の標的」にはうならされました。
座間味くん再登場
(2007-12-15)
作者は作品ごとに探偵役を変えているというか、同一人物が探偵とならないので、
「月の扉」の探偵こと座間味くんが再登場と言うことで、続編かと思って楽しみに
していたら、7編の短編集だった。
表題作の「心臓と左手」がちょっと猟奇的だったけれどもね。
でも、最終話の「再会」が続編だね。
シチェーションとして沖縄の事件の時の刑事と酒を飲みながら、
刑事が話す事件の解析を行っているので、読んでいて酒のさかなが美味しそうで
仕方がなかった。

