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花井 等
若松 篤

有斐閣

グループ:Book

ランキング:35508

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:1997-12

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カスタマーレビュー

マニュアルにそってある程度のレベルの論文が書ける!  (2008-03-05)
本書は、論文を書くプロセスをマニュアル化しておりそれにそって作業を進めていけば論文がかけるようになることを目標にしています。テーマの決定、資料の速読、アウトライン作成、資料の整理、筋立て作業、目次・章・節の確認作業、下書き、清書といった論文執筆作業のプロセスに沿ってノウハウが書かれています。

本書の一番の特徴は、先行研究や資料の整理として、カード方式が提案されていることです。先行研究・資料・自己の主張、を一つのカードに1つ書いていくことで、最終的にはそのカードを並べなおすことでアウトラインが作成できているというからくりです。

本書の中で、特に実用的だった以下の3つの点です。1つ目に、「テーマとねらい」を明確にしておくことです。テーマは20字くらいで、ねらいは、どのようなテーマを、なぜ取り上げ、それをめぐって何をどう考えていくのかについて200字程度で作成し、それを論文作成中に常に確認しながらかつ練り直していくことを提案しています。2つ目は、カードを作成する際に、引用と要約を分けながら作成することです。特に引用よりも要約に力を入れたほうがいいそうです。3つ目は、カードを分類する際に2つの軸(説明・証明・主張、何・なぜ・どのように)にそって分類することです。そのカードに書かれている内容は、論文の中で「説明」すべきことなのか、「証明」すべきことなのか、「主張」することなのかを考え、それを「何」「なぜ」「どのように」という軸でも考えることを提案しています。例えば、「証明」すべき内容を「何」のカードに書き、なぜ「証明」すべきなのかを「なぜ」のカードに書き、そして「どのように」「証明」すべきかを「どのように」のカードに書くというものです。

本書に沿って論文作成をすれば、それなりの質の論文が書けそうです!ただ、定量分析向けの作業方法(筆者もアメリカの大学院で国際関係の学位を取得している)で、数量分析の論文には向いていないかもしれません。

カード方式の論文作成、懐かしい!  (2006-10-05)
読んだ本(なんでも良いのだが参考文献になりえそうなもの)の中で気になった箇所や参考になりそうな箇所を、一箇所1枚、(書名、ページ数、気になった文章の要約)を書いておく。なかば機械的なこの作業を繰り返して、カードが100枚位になったら、なんとなく論文のストーリーが出来てきて、自分のロジックを組み立てるのに欠けている部分が見えてくる‥と、随分むかしに当時師事した先生にならった事がある。この欠けている部分こそが、ノイエンスかも知れないので、こここそがリサーチすべきトコロなのだ‥とも。

現代はコンピューターが普及したお陰で、多くの情報をパソコンに入れて持ち運べるが、パソコンの欠点は、ランダムに色々な情報を同時に「ザックリ」と眺めることが難しいことだろう。上記のカードを、事ある毎にパラパラと眺めて、ボンヤリと色々なことを考えているうちに、次第に論文の輪郭や研究すべきことが見えてくる‥そういう論文作成のやりかたも、なかなか良いものであると思う。

冬のオープンカフェで、カードボックスからカードを取り出しては眺めて考える。素晴らしい知的体験だと思う。

‥のような事の具体的方法が書いてある(詳細はかなり違うけど)ので、社会科学系の論文作成予定者には優れた良書。基本的には自然科学系には向かない方法だと思うけど。

カードを使って論文を組み立てる  (2005-05-20)
タイトル通り、リサーチを中心に論文の書き方を指導した本。
山とある論文の書き方本ではよいほう。
論文を書くのに、ひらめきや才能はいらない、という記述に惹かれ購入した。
この本の特徴は、論文の準備の仕方を重点的に、独自の方法で扱っている点だ。
「とりあえずアメリカ近代史に興味がある」というぐらいのところから、
トピックを切り出し、文献を読んで、テーマを絞り、論文構成を考え、
文献ノートを取り・・・と進んでゆく作業プロセスをシステマティックに
解説している。
その際、昔ながらの情報カードをフル活用して、トピックを切り出すとき
にも、構成を考えるときにも、ノートを取るときにも、カードを使って
情報整理&思考をやっていこう、というのが本書だ。
PC時代でも、確かにカードの有用性はある(あれやこれやと入れ替えたり)ので
カード管理さえしっかりできれば、この本のやり方で考えを深めていく
ことができると思う。
この本は、人文科学、社会科学でも特に明確な問題がたてやすい分野の
テーマを扱う人におすすめ。
実際の執筆までに念入りな準備がなされるようにするマニュアルなので、
執筆に関するの記述が少なめなのがやや残念。
とはいえ、周到に準備すれば8割方成功かもしれないが。

「論文」を書きたい人のために  (2004-04-21)
「論文」を書く、といっても最初からうまい論文を書ける人は少ないだろう。論文の書き方に関する書籍は山ほどあって、どれがいいのかわからないことがほとんどだが、これに関しては間違いなく最高ランクのマニュアルといえる。テーマ設定、情報収集、構成、レイアウト等々に関して、本書のステップを踏んでいけば確実にいい論文が書ける。書き方だけでなく、社会科学的思考を身につけたい人にとっても有益である。

システマティック  (2002-01-23)
非常にシステマティックに構成されていて分かりやすい。
論文自体がロジカルに展開するべきものであるので、この本のやり方は多くの場合強力な武器となると考えられる。
もちろん、このマニュアルを読んだから論文ができるわけではなく、日々の絶え間ない努力を如何に効率的に結果に結びつけるかを論じている。

 学校の論文のみならず、社会人が論文に悩んでるケースでも大いに力を発揮する方法だと思われる。
 また、普段からこの方法で読書をしたり情報収集することにより、アイデアの整理、そして新しいアイデアの創造へ結びつくかもしれない。

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