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講談社
グループ:Book
ランキング:11892
価格:¥ 798
発売日:2008-05-20
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カスタマーレビュー ![]()
清原和博の「番長化」の必然
(2008-11-22)
鋭い評論で知られるスポーツライターの著書。
球界の名人たちを取材した野球好きのための本です。
野村克也監督の配球学から、中西太氏の打撃指導論に始まり、濃密な野球論が繰り広げられている。これらではインタビュアーとしての著者の力量が発揮されており、名人たちの持論が縦横に語られる。
著者のスポーツライターとしての力量が発揮されているのは今季で引退した、清原和博選手に関する記事。様々な角度から清原和博という打者を考察している。全体としては厳しい論調であるが、清原ファンにも読ませる、腕力のある記事である。
内角攻めに苦しんだ清原に単純に同情するのではなく、その打撃の傾向とその才能ゆえの器用貧乏さ、そして「内角」を克服せずに、2000本安打、500本塁打を達成したことの必然として「死球王」としての清原が語られる。
西武時代の清原が、内角攻めの結果、死球に合い、相手投手にバットを投げつけた事件は鮮明に私の頭に残っているが、その事件を踏まえて、清原の「番長化」の必然が語られる。
私の記憶では、PL学園、常勝西武の4番、日本シリーズでの涙、、、の清原はいつから「番長」になったのか、定かでなかったが、それが、必然であると彼の打撃から説き起こして語っている。
素晴らしい日本のプロ野球。今更メジャーなんて
(2008-11-11)
二宮清純氏の日本のプロ野球を愛するが故の苦言、提言と選手との対談、批評が公正に書かれている本です。自分も日本のプロ野球選手のメジャー流失に異議を持つ1人です。今年も巨人の上原、阪神の藤川など日本のプロ野球ファンを見捨て今現在日本プロ野球が総合的に見ても世界一であるにもかかわらず、アメリカ野球に行きたがる神経が自分には理解し難い。正直二宮氏、野村克也監督もメジャーから教わる事はもう無いとはっきりいっており、事実メジャーのアジアの選手の強引な引き抜きには嫌気が指す。メジャーのやっているのはビジネス・ベースボールで選手を物として扱う。日本プロ野球は勿論利益も大事だがそれ以上に選手を大事にし何よりもファンが球団と選手を心から敬愛する。勿論実力主義だから解雇、移籍等はあるが、アメリカの異常な合理化とは質が全く違う。自分は日本のプロ野球選手が酷使されボロボロになって帰国する姿をもう見たくない。
野球をより深く考えたい人のために
(2008-10-27)
前半は中西太や工藤公康、古田敦也といった一流選手や指導者へのインタビューに基づいた野球論です。配球論や打撃論など、一球一打の裏にどんな駆け引きがあるのかを丁寧に解き明かしていきます。
後半はドラフトの裏金問題や高校野球の特待生問題、独立リーグの経営問題など、野球界の制度について論じています。実践的な提案も多く、考えるヒントになります。
前半はタイトル通りだが・・・
(2008-09-11)
前半は名監督、名選手についてインタビューを中心にまとめられており、それなりにおもしろく読めます。ただ後半の第3章は「日米の野球格差を問う」、第4章は「日本野球を脱構築せよ」というタイトルで、一般的な野球関連のテーマがやや平凡に論じられる、という構成になっており、前半と後半で内容の断絶が際立つ作りとなっています。
従ってこれを「プロ野球の一流たち」というタイトルで括るのはいささか無理があります。そもそもがばらばらに書かれたものを一冊の本にしているため、仕方がないと言えばないのですが、もう少し統一感のあるタイトルであったならば、寄せ集め、の印象も薄まり、タイトルに惹かれて買った読者の期待を裏切ることもなかったのでは、と思います。逆に読者の気をひく流行りのタイトルを付けたが故に、この本を軽さをさらに助長する結果となっています。
野球界を知り尽くした人だからこそ
(2008-08-04)
雑誌に連載されていたものを再編集したとのことで、分量やテーマなどの統一感がないのは気になるが、ともあれ読み始めると止まらない一冊。
まぁそれも道理で、とにかく出てくる人が豪華だ。
野村克也、中西太、大野豊や古田敦也、現役なら松坂大輔に渡辺俊介に山崎武司など、野球好きなら思わず目を引かれる人たちばかり。
これでつまらないわけがない、というものだ。
もっともその魅力も、著者のインタビュー術があってこそ、引き出されているのだろう。
著者の、
「私、ちょっと気の効いた質問してるでしょ」
というアピールが鼻に付かなければ(笑)、さらに面白く読めることかと。
後半は特定の人物ではなく、日米格差や特待生問題などについての著者の論評。
正直、意外なほどまともで中立的な意見が多く、拍子抜けしないでもないが、これは野球界を知り尽くした著者だからこそ、
「裏金は悪いが、そうした体質になってしまうのにも理由がある」
といった、どちらの意見もくんだ論にならざるを得ないのだろう。
ともあれ、野球好きには面白い&考えさせられる一冊だ。

