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旺文社
グループ:Book
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発売日:2006-05
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カスタマーレビュー ![]()
英語上級者ならびに教師必読の文法書
(2008-10-12)
同社から「ロイヤル英文法」という文法辞典的な参考書が出ているが、それより1ランク上のレベルの学習者や英語教師が本書の対象者になると思う。
「ロイヤル」レベルの文法がほぼ一通り頭に入っていることが本書を読みこなす上での前提となろうが、そのレベルの学習者にとっては、本書はかゆいところによく手が届く、知りたいことがズバリ書かれている有り難い文法参考書である。
例えば一例を本文page 244 Helpful Hintから引用すると、
(引用開始)
“Now that …”は、確かに「今はもう…なので」という感じの表現であるが、そこまで固い因果関係を表す日本語としてとらえないほうがよい。
例えば、”Now that he’s married, he often plays tennis.” という英語は「結婚した今の彼は、(結婚する前と比べて)よくテニスをする」ということを言っているだけであり、決して「彼は結婚したので、よくテニスをする」ということまでは言っていないのである。
(引用終了)
このような指摘は通常の文法参考書ではまず見かけない。
本書にはこのようなネイティブ感覚を知ることのできるHelpful Hint(執筆者はマーク・ピーターセン)のコラムが128ある。このコラムを読むためだけでも本書を買う価値は十分にあると感じた。
世界初?
(2008-07-31)
最大の特長は「英文センスが意識せずに身に付くよう、有機的関係を持たせた自然な文を提示している」こと。
文法書は正用法さえ教えれば十分なのが普通。執筆者が貯めておいた例文を文法事項に合わせて分類配置していく。一見、本書も目次からは同じように受け取れる。そして、多くのヒントや注意事項の中にはピーターセンならではの部分が大きな寄与をしているのはたしかで、これだけでも出色と言っても過言にはならない。
しかし、これに眼を奪われると肝心のことが見えない。本書が他書と「全く」違うのは例文同士で互いに関連を持っているものが多く(参照指示はそれを促進)、自然な英文というだけでなく、例文を通して一般教養レベルの英文の蓄積とセンス獲得を可能にしていることである。ある程度の教養ある人間が使う言葉の視点で一貫して選ばれている。しかも、現代的かつ実用的(英文学関係者にはあまり参考にならないかもしれない)。
今まではいろいろな散文から引用されて書籍に貼り付けられているだけだった。時代もばらばらなら作者の癖もばらばら。それをあちこちから掻き集めていた。いくらコーパスを使っても本質的に何ら変わらない。
本書は違う。ピーターセンを中心に適切に例文を変えて、いくつか似た状況で使う複数の表現をあちこちに配置し、有機的に関係して教養ある英文空間を我々の内部に作れるようにしているのである。どれほど意識されてのものかわからないが、こんな文法書は存在しなかったのではなかろうか。もちろんエイザーのようにいろいろな状況をこれでもかと演習させることで英語感覚を身に付けさせるものはあった。英語での文法書にも学習者の立場に立ったいいものもいくつかある。しかし、本書ではいつもの味気ない文法事項配列で構成されているにも関らず、やってみると何か自分の中に基準となるべき英語の世界ができるようになる(作文や会話で前と違うと感じるようになったら、それが証拠)。
“辞典としての文法書”ではなく、名の通り“実践する文法書”であり、“自分の中に常識的で適切な英語空間を作る文法書”である。細かな事項もあるが比較的分かりやすく書かれているし、ハッとさせられる記述も多い。問題含め通読すべき書である(案外進む)。問題だけをやる、知りたい事項のみ見るという接し方では一番大事なものは身に付かない。
よく「英語はこの1冊で十分」などと平気で紹介されることがあるが、それは無理として、これまで今ひとつ英文の意味を汲み切れなかったり、作文で不安があった人はストレスがかなり解消されるはずである。問題があるとすれば、参画しているのが米人1人だけということぐらいだろう。
頼もしい文法書です
(2008-06-11)
勧められたのは「ロイヤル英文法徹底例解」でしたが、こちらのほうが出版年が新しかったし、レビューでは「徹底例解」より読みやすいうえに内容も劣らないということだったので、これに決めました。
例文が実際的で親しみやすく、ひとつひとつ日本語にも長けたネイティブの先生のチェックが入っているということで頼もしい限りです。
私は文法の理解を深めたいので通読するつもりでいますが、これはタイトルが示す通り「表現のための」文法書で、巻末には日本語の表現から引ける索引があります。英語表現から引ける索引もあります。
厚さ3センチ強の分厚い本で持ち歩きには不便ですが、「英作文のための暗記用例文」という別冊の小冊子がついているので、これを持ち歩こうと思っています。
最近、補語に副詞も含めても良いのではないかという意見もあると聞いていましたが、この本ではすでに副詞も補語として説明されています。私も素人ながらこの意見に賛成だったので、さらに好感を持ちました。(追記:第2文型の補語に副詞も含めていますが、第5文型の目的格補語については副詞は含めてありません。代わりに句・節が入っていて、これが副詞句(節)を含みそうですが、ちょっと私には言い切れないし、この辺りが省略している詳細のひとつかもしれませんね)
詳しすぎる文法は省いてあるそうで、難解な英文読解用には「徹底例解」が必要になってくるのかもしれませんが、文法の理解を深め書けるようになるためには、大きな助けとなってくれそうです。
と、これはまだ数ページ読んだだけの感想ですが、評判からも、手に取った感じからも、かなり期待をかけています。
ロイヤル英文法や、江川 泰一郎さんの英文法解説などと比較して
(2008-04-26)
こちらとっつきやすい本となっています。
日本語も現代風になっていますし、例文も現代っぽいですね。
ただこの本の解説に、「ロイヤル英文法をわかりやすくした」ようなことが書いてありましたが、それはどうでしょう。確かにわかりやすいけどロイヤル英文法も十分にわかりやすかったし、しかも江川さんの本とロイヤル英文法との内容の構成がほぼ同じ(当たり前ですが)ですので、ロイヤル英文法よりもかなりの進歩を期待している人には向かない本だと思います。
英語中級者以上向けの英文を書くための文法書
(2008-02-08)
この本は、英語で文を書くときに、参照するのに便利な本です。
最初から最後まで通読するのが目的というよりも(通読しても良いのでしょうが)、
すでに英文法事項は一通り理解しているつもりでも、
実際に英文を書く際にまだまだ怪しい文法事項があるときに、
どうだっけかな?と、この本を引いて確認しながら書き進めるといった具合に使うのに便利です。
本の内容は基本的な文法事項なので、アカデミックライティングとビジネスの両方向けです。
ここで言う英文とは1文です。まとまった長さや量のある文章を書くのために
話の流れを作るためのヒントとか、語句や表現の微妙なニュアンスの違いなどは載っていません。
そうした意味で、本のタイトル「表現の」というのは少し誤解を与えるかも知れません。
しかし、1文の英作文にも、気にしなくてはいけない文法要素はいろいろあるので、
文の長さや量にかかわらず、この本なら書きながらパッと引いて確認できるので助かっています。
文法事項を学習するための文法書では、英文を書く際には使い勝手が悪いことが多いです。
この本は、英文を書くための文法書として使い勝手が良いので良書です。
英文の実例の少なさはあまり気になりません。自分が書こうとしている英文が文法上正しいかどうかを
確認するのが目的ですが、少ない英文でもその確認は十分できます。
ただし、目次は各文法事項ごとなので、各文法事項が一通り頭に入っていないと、
自分が英文を書く際に何を確認すれば良いのか分からず、この本を使いこなすのは困難かも知れません。
そういう意味で、使い手を選ぶ本かも知れません。この理由で星4つとしました。

