アイテム詳細
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
グループ:Music
ランキング:104248
価格:¥ 1,890
発売日:2007-03-07
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曲目リスト
1.
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バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 Vol.1(第1番~第8番)(紙ジャケット仕様)
カスタマーレビュー ![]()
グールド神話の出発点となった記念碑的作品。紙ジャケ盤仕様も素晴らしい。
(2008-11-28)
20世紀のグールド神話の出発となった記念すべきデビュー作。グールド55年の時点でのこの曲の解釈が結実した充実の、凝縮された38分23秒。有名な最初と最後のアリアはもちろん、例えば第14変奏の流れる清い水のような高速の指使い、一転して第15変奏の深遠さを感じさせるタッチ。非の打ちどころがありません。81年録音版は計51分19秒であるのに対し、本作録音時22歳のグールドはこの曲について十分に考慮したうえで40分を切る時間でこの大曲を弾ききった。奇をてらうという風は微塵もなく、若き俊英の才能の輝きがまぶしすぎる。この演奏ならば不眠症の治療とはならず、ただ天才の溌剌とした演奏にのめりこむように聴き入るしかない。20世紀バッハ演奏の傑作中の傑作だ。
本作の音楽面については多くの人が発言していることなので、紙ジャケ盤仕様についてコメントしておく。「当商品は、オリジナル初発売時のLP使用を可能な限り忠実に復元した企画」であるとのこと。私のように最初期のCDを持っている者にとってはアルバム・カバーの表のデザインが変わった、とまず思うが、米国オリジナルLP盤はこのデザインなのだろう。このジャケット・カバー自体は最近のCDにも採用されている。本作の仕様で気に入っている点は、ジャケット裏面が、グールド自身がゴールドベルク変奏曲の構造及び解釈に関する考えを綴った譜例つきの英文ライナー・ノーツであること。ジャケ裏面だけでは足りず、ジャケット内の厚紙製CD収納袋(容器?)の1面も費やしている。その全文を読め、しかも日本語訳が添付資料に掲載されている。55年録音盤については現時点で最高の仕様だろう。再プレスされない限りもう入手困難かもしれないが、コレクターにはお薦めのエディションだ。
二つのゴルトベルクは混ざり合い心の中の一番奥にしまわれる
(2008-05-27)
グールドはゴルトベルク変奏曲で現れ、ゴルトベルク変奏曲で逝った人である。そのグールドのどちらのゴルトベルク変奏曲が優れているかなどを考えることははっきり言って得難いすばらしい感動を半分でやめてしまうに等しい愚行だ。両方を一生涯所有し、その素晴らしい演奏の及ぼす効用と癒しを感受するのが正しい選択だ、と僕は思う。
最初のゴルトベルク(1955年6月)。
長い長い沈黙と暗闇の向こうに鳴っているこの音楽は、ハンニバル・レクターが大きな鉄格子の隔離から脱出するシーンでも流れている。あれは、間違いなくグレン・グールドの手によるものだ。時々、グールドの唸り声が混ざる演奏を聴けば聴くほど、この曲はまさに彼のためにあったのだと思えてくる。 彼の声というのは何となく悩める者たち、抑えきれぬ憤怒に己を抑えられぬ者たちの声のように聞こえてくる。怒りも悲しみも全てそこに混ざり、癒される為に広げられたような錯覚を僕は覚える。
最期のゴルトベルク(1981年4月・5月)。
弾けんばかりの演奏は最初のゴルトベルクをかき消さんばかりの演奏である。既に持っている最初のグールドのゴルトベルクという概念は、この新しく深化した解釈と融合し、心をより強くなるように誘導してくれる。最初の演奏よりずっと長いこの演奏は音もはるかにクリアで深い傷を少しずつ癒していく感じだ。クリアな傷にクリアな音。二つのゴルトベルクは混ざり合い心の中の一番奥にしまわれる。
いずれ劣らない僕には不可欠の演奏だ。 どちらも一生のうちに何千回と聴くだろう。この2つのゴルトベルク変奏曲を一生聴くことがない人生は、生涯所有し聴き続けられる人生より不幸だ、と断言しよう。

