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Johns Hopkins Univ Pr
グループ:Book
ランキング:624
価格:¥ 2,620
発売日:2008-10-03
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カスタマーレビュー ![]()
another englishman!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(2008-11-01)
さー、もうここまで来ると、犯人探しといった作業のかけらもありません。だれも批判されることはありません。代わりに、分析の対象に挙げられるのが、矛盾を抱えた世界の金融システムのお金の流れそしてその背後にあるグローバル経済の姿です。過去の経験を学んだアジア諸国の輸出指向型経済運営そしてそれに伴う自国通貨の弱含みの運営への誘惑、そして結果として積みあがる多額の外貨準備、ここに描かれるのは誰も想像しなかったマネーのリサイクルの姿です。そしてそのリサイクルの背後にあるのが、アメリカという世界におけるspender of last resortというわけです。サブプライム問題という住宅バブルもこのアジア諸国の外貨準備の裏返しにか過ぎないということになります。アメリカは最終的に自国通貨を切り下げ(静かなるデフォルト)ればいいわけですから、このサイクルは永遠に続くというわけです。そうです。銀行から100円借りて返せなければ、借り手は銀行に殺されてしまいますが、銀行から100兆円を借りて返済できなければ、銀行が皮肉なことに借り手によって殺されてしまうというわけです。著者は最後に国際通貨システムの改革を呈示しますが、さてこれは政治を無視した議論のようです。読後感は、失礼ながら、イギリス人らしい議論ということです。そこでは誰も批判されることはありません。むしろ仕組みに内在する矛盾がドライに分析されるだけというわけです。

