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Temple Grandin
Catherine Johnson

Scribner

グループ:Book

ランキング:120904

価格:¥ 2,769

発売日:2004-12-28

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カスタマーレビュー

人間と動物の狭間で  (2006-11-21)
作者は自閉症の動物学者。幼少の頃より動物好きだった彼女は、長じて、自閉症の人間と動物の認識世界に共通点があることに気付く。自らを「人間と動物の間に立つ者」と位置づけ、読者を動物たちの意識世界に案内する。いやー、面白かった。
面白いのは、彼女にとっては、健常者の思考回路こそが「ミステリー」だったということだ。アカデミズムの世界と役所関連の仕事を通して、彼女はむしろ健常者の「現実を捨象する思考回路」に驚愕をする。特に頭の良い、観念思考に長けた人間ほど現実を見ないという。よってラディカルになり易いと。自閉症の思考回路は「具体的な事象を全て捨象せずに取り込む」のだそうだ。過激な動物愛護団体へ苛立ちを表明し、食肉処理場への行政指導で発揮される「頭の良い人間の無能ぶり」を指摘する。きっと仕事上で「観念派」の人間に随分イライラさせられてきたんだろうなぁ(笑)。ともあれ、動物と健常者の間で、両者ともを「不思議」と眺め続けた著者の視点が大変に新鮮だ。
近年の動物学の研究成果も多く紹介されており、人間と狼の関係史や、人間の言語獲得過程への考察、感情と価値判断の関係etc、一般読者にはいずれも目から鱗の話が沢山だ。
例えば、イルカは大量虐殺から快楽殺人から性犯罪までなさる動物だそうだ。どこが「平和の使者」だって。
動物に興味のある方、のみならず、動物を通して見える人間の姿に興味のある方、凝った文章は全く書かない著者さんで、大変に読み易い一冊です。

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