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ランゴリアーズ (文春文庫―Four past midnight)
カスタマーレビュー ![]()
キング最高傑作
(2008-07-01)
モダンホラーの最高傑作。
「IT」は最初ドラマで知りました。
そのドラマに出てくるピエロが子供心に強烈なトラウマを刻んでくれたんですが、原作は主人公たちの少年時代のエピソードと成長してからの生活の対比などがさらに詳細に描写されてます。
キングは本当文章が上手い。こんな比喩や表現があったのか!と目からぽろぽろ鱗が落ちます。心理描写も秀逸。軽やかなユーモアを交えた筆致が深層にひそむ恐怖をじわじわ炙り出します。
ピエロの不気味な存在感は勿論なんですが、本書一番の見所はやはり郷愁誘う少年時代の夏休みの描写。大人に秘密の河原の隠れ家、映画館でやりたい放題のいじめっ子、淡い初恋、吃音癖もちの頼れるリーダー、はみだしっ子たちの集まり、初めて吸う煙草の味……
読んでて胸がきゅんとするほど懐かしい。
ああ、友達っていいなあ、仲間っていいなあと思います。
子供たちの日常が光に溢れているからこそ、デリーの裏にひそむ悪意の脅威も際立つ。
煙穴の場面と最後のチュードの儀式の場面は過去と現在が交錯しサスペンスを盛り上げる。
人の恐怖に付け込みさまざまに形をかえるITの正体とは?
六人は二十七年の歳月をこえてITと決着をつけることができるのか?
この本を好きな方へ。
(2008-03-31)
ディーン・R・クーンツの『ファントム』を読んでもらいたい。
そして、どちらが先か確認してもらいたい。
他のキング作品は大好きですが、これはちょっと・・・。
S.キング作品のマイ・ベスト
(2007-08-27)
S.キングのファンで長編・短編ほぼすべて読んでいます。その中でも一番好きなのがこの「イット」。出版されてから20年ほど経ちますが、この20年間、何度となく読み返し、表紙が破けてくるとまた買い換えるということを繰り返しています。
少年時代と大人の時代が交互に描かれているわけですが、少年時代は「スタンド・バイ・ミー」のようなノスタルジックな雰囲気、大人の時代はストレートなホラータッチで描かれています。また、文章がキングの小説の中でも一番勢いがある感じがします。自分のスタイルに自信を持った作家が思いっきり書いているような印象を受けます。キングが一番輝いていたのは80年代だったと思いますし、その中で一番中核をなす作品だと思います。
本を手に取ったらその厚さに驚くかもしれませんが、まったく飽きない作品です。楽しんでください。
子供の恐怖を具現化する“It”
(2006-11-05)
初めは「なんでピエロ?」と思ったが、実際は深い。子供の恐れる心を具現化し、その姿となって襲う。大人はもはやそのような存在など信じられないから、“It”を見ることすらできない。そして、不可解な子供の死や失踪も、勝手にそれらしい解釈を付け加えて、よしとしてしまう。それでは説明のつかないことがわかっていても。。。もし、それを認めてしまうと自分の信じてきたものが揺らいでしまうから。
これは映画にもなっているが、この話を2時間程度に凝縮すると、とんでもなく薄っぺらい話になる恐れがある。だから僕は見ていない。
共感してしまう恐怖
(2006-08-28)
小説に子供が出てくると少年期の優しい思い出〜……と、
なりがちですが、思い出したくない残酷な感情がタップリ詰まってます。
文化圏の違う場所で生まれた作品なのに、
「そういえばそんな感じだった!」と思ってしまう場面ばかり。不思議です。
これは、子供のとき感じた「原始的な恐怖」を
キングが見事に描ききっているからだと思います。
アメリカだろうが、日本だろうが、中国だろうが、ヨーロッパだろうが
関係なく「IT」は子供の時に居ました。
そしてどれだけ「IT」が怖かったか。
読んでる途中で思い出せるでしょう。

