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Stephen King

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価格:¥ 1,134

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カスタマーレビュー

丹念に読むべき、優れたミステリー  (2008-08-24)
アメリカのAmazonの書評で、この本をdemandingと書いていた。確かにそうである。相当な意欲を持って、十分に時間をかけて読む本であろう。
村上春樹はKingの愛読者であるようだが、村上春樹の本を読むような気持ちで読めば、この作品の良さがわかるだろう。筋にこだわるのではなく、描かれた人間ドラマを楽しむのが肝要である。奇怪な現象が描かれているので、結末が早く知りたいと思うのは自然だが、あせってはいけない。私は筋にこだわって、急いで読もうとしたら、面白さがわからず、途中で挫折した。読み方を変えて、再読したら、とても面白かった。
作家の Andersonは、老犬のPeterと共に森林を薪を探していたが、地中に埋まっている正体不明の物体を見つける。まず大きな影響を受けたのはPeterで、不思議なことに若返ってしまった。しかも、Peterの目は青い光を発する。また、Andersonも、この物体を掘り起こしたいという異常な欲求に取り付かれる。
詩人のGardenerは、Andersonの恋人であるが、生活破綻者である。自殺を考えたときに、何故かAndersonが救いを求めているような虫の知らせを受けて、彼女の家に向う。
Andersonはだんだんと変容していく。それが進化なのか、あるいは怪物になっていくのか。その姿を見ながらも、彼女を愛し続けるGardener。
他にも、兄弟の愛情や、祖父の孫への命がけの愛情などが、しっかりと描かれているのも魅力である。非現実の世界を作って、そこで初めて描くことができるような人間の真実もあると思う。それがKingの魅力だろう。

SF的ホラー大作  (2007-07-21)
 キングがSFを書いた? 円盤。宇宙人の死体。突然変異していく街の住人たち。SF的趣向のおかげでかなりの馬鹿馬鹿しい程の荒唐無稽なストーリーになったが、キングの作品の中でも最もスリリングで恐い展開を見せてくれるのが嬉しい。SFの衣を借りたまさしくキング印のモダン・ホラーだった。
 まるでマンガのような怒涛のクライマックス。主人公はそれこそ身体がボロボロになりながらも、もはや人間ではなくなった街の人々からの追っ手を潜り抜けていく。果たして円盤が発掘された田舎町の住人の運命は? ラスト、兄の方が多次元へ吸い込まてしまった幼い兄弟のエピソードが感動的だ。
 スティーブン・キングが87年に発表した大法螺SFホラー。

村上春樹もStephen Kingが好きです  (2005-01-30)
 地球のあちこちをほじくり返していると、歯が抜けてしまいますよ、と言う事がこの小説の与えてくれる教訓です。と言うのは冗談で、Kingの豊かな創造力に何時ものように敬服させられたというのが、本音です。
 Kingはこの小説においてはホラーでなくて、SFに取り組んでいます。けれども、相も変わらず人間を描く事を止めていません。中心人物であるRoberta AndersonやJim Gardenerは勿論の事、その他の人物まで詳しく書く事を追求しているのです。例えば、機械に殺されてしまうLester Moranと言う火事好きの男についても非常に詳しく書いているのです。彼の登場するページ数やこの小説における彼の重要性を考慮すると、ここまで詳らかにする必要があるのか、と訝しがる程に書きまくるのです。けれども、自ら創造した人間を愛さなくてどうするのだ、と主張するKing氏はこれでも気が済まないのかもしれません。
 村上春樹氏もKingの愛読者だと言う事を、少し前に偶然知りました。村上氏の言うように、Kingは単なるホラー作家ではないかもしれません。
 さて、どんな事件が起こるのか?この小説では、最初の方から事件の一端が見えてくるので、Kingが苦手な人にも苦痛ではないかもしれませんね。

おもしろい  (2003-01-08)
キングの作品は結構たくさん読んでいますが、この「トミーノッカーズ」は本当におもしろいと感じました。世に言うキングの最高傑作である「ザ・スタンド」や「IT」には到底敵わないかもしれませんし、というか敵いません。でもこれにはそれらとはまた違った読後感がありました。また、途中語られる村の人々の話は、それぞれが一つの物語となっていて、特に手品少年の話は終盤にも繋がりを見せ、ラストは感動して鳥肌が立ちました。セルフパロディも満載で、電池を買いにデリーへ出かけるところなんかは続編かと思いました。またお前か、と。しかしそういったお楽しみ要素を抜かしても本当に楽しめました。人を選ぶとは思うけど、是非読んでみてもらいたいです。

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