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ギャガ・コミュニケーションズ
グループ:DVD
ランキング:10549
価格:¥ 3,152
発売日:2007-09-07
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レビュー(Amazon.co.jp)
スコセッシ、スピルバーグら多くの巨匠が映画化を熱望したベストセラーを、『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァが監督。数キロ先の匂いも嗅ぎわけるという、類い希な才能を持った青年グルヌイユが、香水調合師となる。究極の香りを求める彼は、その“素”として女性の肉体にたどりつき、次々と殺人を犯していくのだった。18世紀のフランスを背景に、シリアルキラーの物語ながら、映画全体にはどこかファンタジックな香りが立ちこめる異色作に仕上がっている。
グルヌイユが産み落とされる魚市場、一面の花畑と、誰もが感じるものから、「濡れたカエルの手の匂い」など不可解なものまで、その場の匂いが漂ってくるような映像が必見。女性の死体から香りを採取するために使われるマニアックな道具も見どころだ。これまでも映像と音楽の関係にこだわってきたティクヴァ監督は、クライマックスの大群衆シーンでその才能を発揮し、観る者の度肝を抜く世界を展開していく。匂いにとりつかれたキワモノ的主人公に、いつしか共感を誘われてしまうのだから、この映画、ただものではない。(斉藤博昭)
カスタマーレビュー ![]()
あんまり嗅ぎたくない感じ
(2008-08-24)
絶対音感ならぬ絶対「嗅」感を持った男ジャン=バティストが、究極の香りを求めて殺人を重ねる――そんな物語だから、この作品には映画という視聴覚的な表現で、どれだけ嗅覚を刺激できるのかという難題がつきまとう。そしてそれは、対象を徹底的に醜く、逆に美しく描くだけじゃ成立しない。その対象に登場人物がどうリアクションをとるか、とか、それが取り巻く環境をどう演出するかもとても重要。
それを強く意識した魚市場でのジャン=バティストの誕生シーンは、もう臭そうというレベルを超えて、一刻も早くこの場から立ち去らなきゃ死ぬと思いたくなるほど臭ってる。「おぉ〜やるじゃん、『ラン・ローラ・ラン』とは違うじゃん」とこれでテンション上がって見進めて行くと、主人公がパリを出た辺りから急速にそのテンションが失われていき……。
嗅いだことのない、知覚できないような(服脱ぎたくなるような)香りを嗅いだ気には、結局のところなれなかった。それはなぜか。最初、女の匂いをクンクン嬉しそうに、ありがたそうに嗅いでいたジャン=バティストが、結果出来上がった香水に全く興奮していなかったから。いつの間にか性的興奮や倒錯というより、ストイックな職人になっちゃってて、で、最後はあんなおかしなことになっちゃうし、もうちょい丁寧にできなかったものかと。
自分の中で賛否両論
(2008-08-20)
まず一ついえるのは不思議な映画であるということ
全体的に映像もきれいで役者の演技もうまい
そして何より不陰気が映画を際立ててる
しかし無理があることで作品のリアリティを下げすぎている
エンディングがその典型的な例である
笑わせようとしていないコメディのようになってしまっている。
純粋な映画好きにはおすすめしない作品かも
数奇な男の運命は・・・
(2008-08-19)
香水は、フランスで悪臭を消すために生まれた・・・というエピソードを体感するような悪臭漂うパリの魚市場。映像で香りを現すなんて不可能だと思っていたが、ねっとりとしたグロテスクな映像は私の頭の中の匂いの記憶を呼び起こして驚いた。
普段、歴史コスチューム系の映画はあまり観ないのだけどこの「香り」というテーマで描かれた不思議な話しにはひきこまれた。
ジャン=バティストという嗅覚にすぐれた男の数奇な運命。
「香り」に支配され、まるで使命のように娘たちを殺し香水を作った彼の人生の終着駅は・・・・・結局哀しい。
哀しくて、汚れた物語だけど、いくつかの美しい芳しいようなシーンが心に残っているのが不思議。(処刑&ラストシーンには目が点!だったけど)
匂いフェチ天使降臨
(2008-08-10)
何ですかこの映画は?文芸映画の様な大袈裟な造りと雰囲気なのに、ギャグとしか思えないではないか。主人公が鼻をフンフンさせる光悦の顔が映る毎に爆笑じゃないですか。香水の先生の恍惚のシーンも面白い。幻想の女が「アイラブユー」って笑わしてくれる。ラスト間際の群集のシーンではもう笑いを抑えきれない。主人公が周りに気付かれない所は「石ころぼうし」を被ったのび太かよ。最後なんて「味のもとのもと」を振りかけられたジャイアンかよって感じ。そしてフランス革命に繋がったってか?いや別に不真面目に観たいわけでは無い。真面目に観ても突っ込み所は多々あるが、言いたい事は分かりますよ。発想や着眼点は面白いです。ただ脚本がなぜそこまで大袈裟にする必要があるのかといった感じである。このアイデアなら、もっと人間としての不幸な身の上の匂いフェチ殺人鬼の苦悩と愛による救済の物語として作り上げた方がいいのに。つまり不幸な身の上や特異な才能はどうあれ、完全に主人公を変態=倒錯者と認めてしまうわけ。しかし本作では人間を超えた天使にしてしまっている。生い立ちからずっと福の神みたいになってるしね。作った人は主人公をただの変態にしたくなかったのでしょうね。それが逆に格好つけて失敗してしまっているとも思いますけど。拡い視点で愛を描こうとするより身の回りのささやかな愛に絞った方が良かったと個人的には思いますけどね。そしてシュールさに徹するのかはっきりしないし、現代の視点でしか見れていないし、監督の色眼鏡を通しての世界しか見えない。結局、作品を大きく見せようとしているのが仇になった陳腐な作品。同じアイデアでもテリーギリアムに作らしたら別の物が出来上がるだろう。原作もこんなんなのですかね?
開始7分見たらOK
(2008-08-10)
開始から7分までの雑然とした悪臭と汚物にまみれた市場の映像を見たら、
この映画の面白いところはだいたい終わったと言っていいだろう。
このシーンの映像美は圧巻。
あとは、主人公が少女の死体をクンクン嗅ぎまわるシーン。
生前はしみだらけのどうでもいい少女だったのが、
死体になってみるとその肌が処女と豚の間をさまよっているような、
聖と獣が混淆したような美しさをかもしだす。
手法としては、印象的な止め画を実写から絵画におきかえるという、
藤子不二雄Aのようなことをやっている。
意外に効果的だった。
後半に進むにつれて劇的に脚本のIQが下がっていくので、
後半はイラつくだけだから見なくてもいいと思う。

