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紀伊國屋書店
グループ:DVD
ランキング:5523
価格:¥ 4,311
発売日:2006-10-21
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カスタマーレビュー ![]()
佳作ところどころ
(2007-11-23)
パリ市内の6つの地区をモチーフにしたオムニバス映画。なんと、あのジャン・リュック・ゴダールを含むヌーベル・ヴァーグ系の監督がメガホンをとっている。パリ市内の雑踏シーンや夫婦・恋人の会話(口げんか)のみで構成されているが、フランス人らしく6者6様の個性が見れて楽しい短編集だ。
ゴダール編に登場するガテン系芸術家(?)フェチの女モニカを演じる女優が登場した時、はじめアンナ・カリーナと見間違えたが、ジョアンナ・シムカスという別人の女優さんであった。おそらく、シムカスに対しゴダールはアンナのように演じてくれというまた無理な注文を出したに違いない。
個人的には、夫との気まずい口論の後自殺願望の男と電撃的な出会いをする女を描いたジャン・ルーシュの『北駅』がベスト。老練な娼婦と気の弱い若い男との会話を描いた『サン・ドニ街』が次点で、後の4話はどうってことのない作品だ。ファンとしては、本作品の中でトリュフォーの短編を是非見てみたかった気がする。
2006年に公開された『パリ・ジュテーム』はこの映画のオマージュ的作品と思われる。
オムニバス映画
(2007-11-13)
久しぶりに「パリところどころ」を見たが、面白い!何と言ってもジャンルーシュ「北駅」のインパクトのあるリアリズムは、今でもドキッとする。彼の世界をもっと見たいのだが、「人間ピラミッド」だけしかないのは残念である。
ヌーベルバーグの精神が存分に発揮された傑作たち
(2006-10-26)
このオムニバスの製作者は、後にピンク・フロイドの音楽を起用した映画「モア」(69年)で監督デビューするバーベット・シュローダー(第二話に出演も)。
いずれも16ミリ・フィルムと少人数スタッフによって撮影されているが、手持カメラの粗い画像はかえって60年代のパリを生々しく伝えてくれる。関係者たちは低予算の制約を逆手に取ったような創意に溢れ、フランスのヌーベルバーグ作家郡の当時の勢いというものを感じる。凡庸な駄作は一本も含まれていない。
「サン・ドニ」は娼婦街として知られ、冒頭ネオンの瞬く街路の様子を観ることが出来る。密室で交わされる、どこまでも気弱な独身者とどこまでも老練な街娼とのやり取り。カメラのアングルや細部の描写も計算されている。
「北駅」は恐るべき傑作。単に長回しというのでは言い足りない撮影が醸し出す不安感と、ラストシーンに向かって加速度を早めていく物語の展開によって、次第に高められた緊張感が一気に放り出されるような衝撃の瞬間。こんな作品を手掛けるジャン・ルーシュは尋常でないと感じるが、すべて日本未公開という作品リストからも魔術的芸術に満ちた雰囲気が感じられる。
「サンジェルマン・デ・プレ」は界隈の文化的な雰囲気を捉えた導入部と、その裏側にあるいかがわしさを表現したような物語との対比も面白い。
ロメールの「エトワール広場」でも、凱旋門の周囲を成す独特の構造がうまく活かされたサスペンスとユーモアが成立している。第三話の監督も出演。
「モンパルナスとルヴァロア」は画面外にあるインダストリアル・ノイズと、アクション・ペインティングを茶化したようなアイディアが、やっぱりゴダールらしい。
「ラ・ミュエット」とは高級住宅街であり、同時に無音という意味を持つのが肝となる。シャブロルは自ら出演もして、本作を含めて3本しか撮らなかったという短編で実験を楽しんだに違いない。

