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バンダイビジュアル
グループ:DVD
ランキング:16911
価格:¥ 5,395
発売日:2006-11-24
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元禄15年の江戸で、青木宗左衛門(宗左)は父の仇を追って、信州から上京した若侍。しかし、剣の腕は立たず、寺子屋で算術を教えていた。そんなある日、仇を見つけた。しかし、長屋の人々のとの心地よい暮らしになじんでしまった彼は、仇が妻子と幸せな生活を送っているのを見て“仇討ちとは何だろう”と考え始める。そして、彼が出した結論は長屋の人々を巻き込む騒動に発展していく。
『誰も知らない』の是枝裕和監督が初めて手掛ける時代劇。ドキュメンタリー出身で、人間の本質に迫る作品を、柔らかな視線で捕らえてきた監督らしく、人情で見るものを包み込むぬくもりある時代劇。主演の宗左に岡田准一。ほか長屋の人々に、宮沢りえ、古田新太、香川照之、原田芳雄、田畑智子、加瀬亮、仇役には浅野忠信と、わき役にいたるまで、スター俳優が勢ぞろい。岡田准一は、主演とはいえ決してスタンドプレーはしない、控えめな佇まいが、宗左のキャラにピッタリ。印象深いのは加瀬亮。うちにひめた恋心を愛する人に告白する場面は、この映画でいちばん胸が熱くなるシーンだ。監督が「楽しい嘘をついてみたい」と選んだ時代劇だが、弱者へのやさしい眼差しは、これまでの是枝ワールドに共通すると言えるだろう。(斎藤 香)
カスタマーレビュー ![]()
ほんとうに仇討ちしたい人には、届かないのかも。
(2007-03-30)
是枝監督の映画を見るたび、たぶんこの人はほんとうにいい人なんだろうな、と思います。
主にドキュメンタリーを制作されていた時も、事件のほとぼりが冷めるまで悩みきって、それからおずおずと当事者に手紙を書くところから始めた、というはなしを聞きました。おそらく対象との距離の取り方やコミュニケーションをいっそう慎重に考えられていて、劇映画の場合でもその姿勢に変化はないのだと感じ受けました。
「生きるのが好きな侍だっていますよ。」のとおり、「こういうやり方だって、ありますよ。」というおはなし。
なんら後腐れない晴れ晴れした良い話で、観賞後は実にさらりとした気持ちで次にいくことが出来ます。しかしふと思い返したとき、「けれど、ほんとうに仇打ちしたい人には届かないのかも。」とも考えだしてしまいました。
これは、こうでない違う道もある、と内心気付きながら、まだそちらに行ききることが出来ない、そういう状況を肯定して、「それもありですよ。」と言ってくれる映画なのでないでしょうか。実はもう結論は出ている人のための映画なのだと思います。
ぼろ長屋のセットは素晴らしいし、豊満な夏川結衣も美しいです。首にたまった皺がなんともいえないのですね。
この映画が好きだった人は、
(2007-01-30)
ぜひ、山中貞雄監督の「人情紙風船」を見てください。
是枝監督も相当これを意識して作っていると思います。
どちらもぼろ長屋が舞台で、主人公は浪人。それに「花より・・・」で加瀬亮が演じている そで吉 風の髪結い新三というのがいたりして。
1937年の映画ですが大変面白いです。
弱くてもいいじゃない
(2007-01-06)
涙あり笑いありのお話。単純にあだ討ちをするかしないかではなく、あだ討ちを上手く利用したのが後腐れもなくスッキリしてます。
お犬さまとか人情とかあだ討ちの芝居など面白いし、祭りの場面はにぎやかだけど穏やかな気分にもなれる。
でも主人公はいまいち共感できませんでした。彼なりに葛藤してるのは分かるのですが、
問題に対して進展も後退もせずに踏みとどまってるのが優柔不断で苦手。
最後の方では進展があり、そこのところは感情移入できました。
こんな時代劇も観たかったと思えた作品
(2006-12-02)
父の仇討ちのため、国を出て三年間長屋暮しをしている青木宗左衛門と個性豊かな長屋の人々との交流を描きつつ、並行して、主君の仇討ちを目論む赤穂藩士達の動きも描き、二つの仇討ちが遂に決行されていくストーリー。仇討ち、赤穂浪士、剣の苦手な武士、そんなことをネタにした時代劇は今までもあったと思います。しかし、このストーリーは新鮮でした。 いかに死ぬかに美学を見出だす武士にとっては花をパッと咲かせることこそが全て。実より形。まさに、武士は食わねど高楊枝の世界。そんな時代のなかで、宗左衛門が、花を一度きり咲かせるより、来年また咲かせることの大切さを長屋皆の姿から教えられていく過程が好きです。ただただ剣術が苦手で内心は震えているだけだった弱者の宗左が、新たな武士としての心構えをもち、奇策で仇討ちを行う。その一方で、旧来型の仇討ちである赤穂浪士の討ち入りも起きる。花よりも実を後世に残そうとする前者と、後世にまで語り継がれる花をパッと咲かせた後者。どちらが正しくて悪いという訳ではない。ただ、宗左のとった行動もありなんだと思う。また、仇討ちすら商売にしてしまう庶民の図太い神経には恐れ入りました。一番強かで、世渡りがうまいのはいつの時代も庶民だったのかもしれません。カリスマ性があり、自己を律し、強く、義に生きる武士のドラマも好きですが、こんな時代劇も観たかったと思える異色のストーリーだと感じました。
オーディオコメンタリー
(2006-11-29)
映画はもちろん良かったのですが、DVDのオーディオコメンタリーが爆笑でした。
全くおまけの部分なのですが。
この3人の楽しい会話を聞いて、元気をもらえた気がしたので。
映画自体も、DVDを手元に置いて何度も観たい映画です。
登場人物同士の、それぞれの人との関わり方が、観ていて凄く面白いです。
映画としては万人受けは難しかったのかもしれませんが、
こういう映画は貴重だし、存在していてもらいたいな、と思いました。

