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アイテム詳細

A

朴保
安岡卓冶

マクザム

グループ:DVD

ランキング:5993

価格:¥ 4,311

発売日:2003-07-25

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A2

A2

「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

「A」撮影日誌―オウム施設で過ごした13カ月

世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)

レビュー(Amazon.co.jp)

   1994年の松本サリン事件や1995年の地下鉄サリン事件などで日本中を震撼させたオウム真理教(現・アーレフ)。本作は、あくまでも中立的立場を固持しつつ、教団の広報担当者・荒木浩に密着取材し、「なぜ事件が起きたのか?」ではなく「なぜ事件の後も信者で居続けるのか?」という点を追求していくドキュメンタリーであるが、その中からオウムのみならず、彼らを糾弾するマスコミや現代社会全般に対しても鋭いメスを入れていくという、まさに日本の闇を突いた衝撃的問題作でもある。
   監督の森達也はTVディレクター時代に、オウムを絶対的悪として描くよう強要するプロデューサーと衝突して契約解除され、以後自主製作として本作を完成させた反骨の人物。観ているうちに、今自分が日本人として日本で生活していることまでも改めて考えさせられてしまう意味でも、必見作といえよう。(的田也寸志)

カスタマーレビュー

騙されやすさのリトマス試験紙  (2008-10-04)
根本的な問題として「オウム真理教が凶悪なテロリスト集団である」事実を忘れてはいけない。彼らは「付き合ってみたら普通の人」だったから権力や公安から付け狙われているのではなく、「凶悪なテロリスト集団」だから付け狙われているのである。

森達也氏は単なる権力嫌い・常識嫌いの天の邪鬼に過ぎない。
別の人も書かれていたが、左翼や全共闘世代なら拍手喝采なのだろう。権力や常識を思考停止させる悪だと思うのは、あくまでも森氏の個人的趣味であって、客観的な根拠は何もない。単なる個人の趣味を、ここまでの作品にする事は一種の才能だろうが、この作品を観て、考えさせられた「つもり」になることこそ思考停止である。
権力や常識は、絶対悪でも絶対の正義でもない。社会を安定させ、一般市民が生きていく為の道具に過ぎない。

「常識とは違った物の見方」なら、もっと他のテーマや採り上げ方があるはずで、わざわざオウム真理教など相手にする必要はない。逆に言えば、何故オウムをメインテーマに据える必要があったかと言う事だ。それはオウムが反社会・反権力的団体だったからに他ならない。つまり森氏にとっての「常識とは違った物の見方」=「社会や権力に刃向かう事」なのだ。だからオウムは「付き合ったら普通の人」である必要があった。

事実を積み重ねて導いた結論ではなく、個人の趣味に合うように対象やテーマを組み合わせた物に過ぎない。

荒木浩のビルドウングスロマンでした  (2008-06-28)
監督は「オウムを通じて日本社会のメンタリティを描く」と仰っています。本のほうを先に読んだせいかYouTubeで「転び公妨」を見てしまったせいか、メディアや警察といったあたりの場面よりも、荒木青年のメンタリティのほうがずいぶん描かれていたんだなあと意外な感。

京大文学部卒の荒木は見るからに優等生。勉強はできるけど幼稚園のお遊戯以来女の子の手も握ったことがない青年です(当時28歳くらいか)。よく言われるほど「普通の」青年ではありません。
彼は現世に失望し、「より高い世界」へ進もうとオウム真理教に入信、出家しました。別の信者の言葉に、「大学へ入学して、こんな奴らが日本の社会を動かしていくんだと思うと絶望した」というようなことを言っていますが、荒木の考えも共通したところがあるのでしょう。(どんなことに絶望したのかもっと聞きたい気がします)

教団が殺人事件を起こしたことを荒木は徐々に認めながらも、尊師の教えは別問題と考えることで心の平衡を保っています。しかし現世を捨てたはずの彼は、久々に会った祖母との別れの場面で、現世との絆を強く意識してしまいます。
「より高い世界」というものがあるとして、そこに進む、悟りを開くには「どうしようもない現世」と断絶して修行によってしか達成できないのか、現世とまみれながら志を強くして生きていくことでは駄目なのだろうか…。
出家して真理に目覚めたとしても、それでは他者を幸福にすることはできまいに。

テロリストの視点に立つと  (2007-12-16)
この映画はテロ集団オウムの視点に立った映像作品です。
報道、特に記者クラブ経由のものは警察の視点に立ったものですので、そのアンチテーゼというべき作品になります。ですから当然ですがテロリストに都合の悪い情報はこの映画をみても分からないようになっています。

警察権力の暴力性を詳細に描く一方でオウムテロについては描写して居ませんし、教団がテロ被害者への賠償金を出し渋ったり、資産の隠匿をはかろうとしていた等・・・そういう情報は伏せられています。

語りたくなる映画  (2007-05-12)
これは、地味な内容のドキュメンタリー映画です。
しかし、観た後に必ず語りたくなる映画です。
今の日本を方向付けたともいえるオウム真理教の事件後に、内側に入り、しかも凡庸な男を主人公に選んだ森達也の視点が素晴らしい。
絶対の悪であるオウムに、こんな普通の男がいる。
そんな当たり前のことを気付かせてくれる。
この映画に興味があるのなら、観た方がいい。
しかし、あなたが結果だけを求めるなら、あなたには必要がない映画かもしれない。
この映画は、あなたが考えるための教材に過ぎないのだから。

アチェリとゲルカが顔を出して出演していた。  (2007-01-16)
これはとても面白かった。

見終わった後、オウム真理教のイメージが変わってしまった。
悲惨な犯罪は当然許されないが、マスコミはやはり偏向報道や嘘ばかりだったようだ。オウムの信者はみんながみんな悪魔のような犯罪者なのでは決してなかった。
彼らは純粋で素朴で真面目に修行にはげんでいた。

オウムだからといって、人権を無視した公安警察の不当逮捕が怖かった。公安警察のほうがよっぽど悪人に見えてしまったくらいだ。警察は絶対的な正義ではなかったようだ。

かつてのナチのユダヤ人狩りのように、オウムだからといって誰かれかまわず犯罪者扱いするのは間違っているように思う。法を犯していない信者は、べつにほっといてあげてもよいのではないか。

麻原の実子のアチェリとゲルカが顔出しで出演していたのが印象に残った。アチェリはマスコミに敵対心をもつ反抗期の子どもといった印象。アチェリをフォローしていた荒木広報は、やっぱりいい人に見えちゃったんだよなあ。

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