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カスタマーレビュー ![]()
比べちゃ悪いが ハイ・ストリーマーの方が好きです。
(2008-03-14)
アムロという人物にあまりに幻滅したためです。
「地球は特権階級だけのものではない」「人類の命の源である星を守りたい」
シャアの考え方に共感できても、手段に違和感を感じました。
なぜなら「地球は人間だけのものではない」という私自身の考え故にです。
しかしながら急きすぎたとはいえ、様々なアプローチを試みたシャアに比べ、
ぬるま湯に浸った、つまりベルトーチカとの「傷を舐めあう」(ハイストリーマーより)生活・環境下で
何も為さないくせに、シャアのやり方は批判するアムロのあり方へ幻滅と嫌悪感を覚えました。
連邦軍内で継子扱いされているロンド・ベルは人手不足な部隊なのだろうな、と思いますが。
しかし「内縁の妻」と周囲も認識している、専門技術を持たない女性を伴って前線に赴く指揮官・・・・
自分がだったらこんな公私混同はなはだしい上官に命を預けたくはないです。
そういうアムロへの嫌悪が星二つの理由です。
唯一救いに感じたのが、
「スウィート・ウォーターも豊かになっているようだが、今も目を通した
住宅供給計画を思いだせば暗澹たる思いに陥ってしまうというのが実情である」という文章でした。
様々な捉え方がある「逆襲のシャア」です。そしてシャアという人物です。
彼は、アムロとの決着のみにこだわり、全てを成し遂げた後はトンズラするつもりだったともとれます。
しかし作戦準備の傍ら、進駐したばかりのコロニーで行政書類に目を通している描写をみれば
シャアと言う人が盲目的な理想主義者ではなく、難民となった人々、つまり社会的弱者のことも
ちゃんと考えていたんだな、ということが窺えます。
3巻もあるハイ・ストリーマーでも(スウィート・ウォーターの)為政者としての
シャアの描写がなく、「結局は単なる夢想家」と捕らえていたシャアへのイメージが
この文章で大きく覆りました。
もう一つの逆襲のシャア
(2008-01-30)
富野氏が解説で語っている通り「逆襲のシャア」の没案をノベライズ化した小説。
おそらく数年遅かったら「逆シャア」はこの小説の通りに映像化されたのでしょう。
(主人公が父親になる展開が受け入れられたのは「ドラゴンボール」あたりでした)
劇場版よりもアムロとクェスの行動言動(逆に家庭を持てなかった
シャアの孤独がクローズUPされる)が納得いく反面、
生まれてくる子供が救世主になってしまうあたりが従来の富野さんの
パターンに陥ってしまって少し話のスケールが小さくなってしまっている。
小説も映画も一長一短がありましてどちらが優れているとは断じることは出来ません。
逆に言えば映画と相互補完している小説でもあります。
しかしアムロと夫婦になったベルトーチカは劇場版にも出て欲しかったな〜。
ガンダム史上最高傑作(個人的に)の外伝「閃光のハサウェイ」はこの小説の続編です。
映画版との相違点はいくつか見られるものの,本作を読んで,「逆襲のシャア」の人間模様がより鮮明になった。
(2008-01-07)
映画版「逆襲のシャア」と所々でストーリー等が異なる。しかし,「あとがき」で富野氏が述べているように,映画版と富野氏のモチーフの違いを伝えたかったということが,本作の目的のようだ。気付いた映画版との相違点は,名称の変更点として,
1.シャア専用機「サザビー」→「ナイチンゲール」
2.強化人間「ギュネイ・ガス」→「グラーブ・ガス」
3.シャアの恋人「ナナイ」→「メスタ・メスア」
4.アムロの恋人「チェーン」→「ベルトーチカ・イルマ」
5.MS「ヤクト・ドーガ」→「サイコ・ドーガ」
ストーリー的な相違点としては,
1.シャアがアナハイム社を通じてサイコ・フレームの情報をアムロに流す→シャアがサイコ・ドーガをアムロに故意に提供する
2.クェスはチェーンに打たれ命を落とす→ハサウェイが誤ってクェスを打つ
そして,最大の相違点は,アムロの恋人ベルトーチカが懐妊すること。これは,映画版にはまったくない出来事である。そもそも映画版にはベルトーチカは出てこない。これは,「アムロの結婚は見たくない」という映画製作者側からの要望だったようだが,私も同感である。映画版ではその分「シャアvsアムロ」という構図がより明確になっていて,彼らの精神的な葛藤が非常に明確になっている。映画版との相違点はいくつか見られるものの,本作を読んで,「逆襲のシャア」の人間模様がより鮮明になった。そして,映画版にはなかった富野氏のもうひとつの思いも伝わった。
最期の対決
(2007-07-19)
御存知アムロとシャアの決戦話です。
そして、閃光のハサウェイへの前ステップでもあります。
映画版ではあまり聞こえてこないキャラ毎の心の声やその環境が文字として細かく規定されるため把握しやすく、映画版を見たけどしっくりこない場合にもお役立ちかと思われます。
まあ少し設定の違いや演出の差異があるためパラレルワールドみたいにも感じられます、小説版のガンダムは往々にしてこうですが。
しかし、アムロとシャアの決着がようやく着くわけですし、シャアが何を思って生きてきたのかも語られます。
ちなみに、副題に偽り無しとも言い添えておきます。
映画とは違った良さが
(2006-07-14)
実は映画版をみてからだいぶ時代が経過した後、本作品に出会いました。
映画版と全く異なる内容、設定に多少困惑したものの、個人的にはこちらのバージョンでもぜひアニメ化を進めてもらいたいものです。
本編やZ、また映画版の本作品だけを見ていると、アムロ氏の報われない恋愛状況がみえますが、こちらの作品では成就しているのがほほえましい一品です。

