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水原 とほる

マガジンマガジン

グループ:Book

ランキング:11016

価格:¥ 860

ポイント:8 pt

発売日:2003-04

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カスタマーレビュー

カリスマ的な登場人物と作品  (2008-10-08)
 理不尽な暴力と支配。今まで読んだ作品のどれとも似ていない作風で、痛々しい描写や暴力に戸惑いながらも、引き込まれて一気に読んでしまいました。
 岡林は舎弟たちに尊敬されているヤクザの(実質)トップである一方、かなりいい大学に通う雪洋の先輩でもあり、拘束した後も雪洋には大学に通わせて勉強を続けさせます。抗争シーンのバイオレンスさには目を見張るものがあり、その時に見せる岡林のカリスマ性や「守る」という言葉の重みが、この作品に説得力を持たせている最大の要因ではないでしょうか。
 やくざモノという設定が最大限に生かされた作品だと思います。文章から立ちのぼってくる色気はただものではないです。

うーん、力はあると思うんですが…。  (2008-09-09)
この作者さんの作品は私の中ではどちらかと言うとビミョー。文章力はあると思う。ただ作品によって、はっきり好悪が出来てしまう。私の趣味的なものなのでしょうが…。どちらかと言うと気になる作者さんではありますが。
この作品ははっきり言って、非常に不快感が多かった。私個人はどちらかと言うと、余り不必要な性描写は好まないので。それと余りに非現実的なものも。確かに小説はフィクションであり、その虚構の中で自由に想像力を巡らせるのも大好きなのですが…。やはり余り暴力的なのが好きではないのかなァ。それと不条理なのも。この世は現実では結構不条理なことが多々ありますが、やはり主人公雪洋の動きに納得がいかないような気がするなァ。なんか中途半端に流されているような。プライドや気の強さが非常に中途半端な感じがして読みながらイライラしてしまった。流されるなら徹底的に流されてしまえばいいのに。それか最初に然るべき所に訴えるとか。ま、それでは小説にはならないか?ヤクザ屋さんって素人には余り手出ししないって聞きましたが?だから設定が不自然なのかなァ。最初の設定がかなり強引過ぎて、ちょっと引いてしまった。ヤクザ屋さんって、もっと小利口に動きますヨ?ま、私のちょっと知っている限りの話ですが。やはり雪洋がなんか唯々諾々と岡林の言いなりに動き過ぎていて、男としてどうかなァって気がしてしまう。私的にはもっとプライドが高く気が強い方が魅力的だった。泣いても喚いてもそんなことはいいんだけど、ヘラヘラって流されて欲しくはなかったなァ。それでいくと、『徒花』の主人公和彦の方が好きだった。あの妙に開き直ったような一途さは魅力的だった。傷つき易いくせに打たれ強いあの性格は良かった。なんかリアルさがあった。
次作に期待したいと思います。

ハマった!  (2007-03-03)
やくざものの話しって多いけど、この作者さんの書くやくざ話しはちゃんと書かれてます!
岡林は本当に怖いですね。愛する者の雪洋にも容赦のないしうちをして痛めつけるというか…。そして雪洋もなよなよしてなくて自分をちゃんともってます、あと日常の心理がよく書かれてます。雪洋の世話役をして友達でもあった明の死後は深いものがあって涙なしでは見れませんでした。
とても読みやすくて感情移入しやすいです!大人なBL、シリアスな感じを読みたい方はぜひお勧めの一冊ですね。
でも痛いのや強姦などが大丈夫な方に限ると思いますが…

衝撃的  (2007-01-23)
書評が高いのと、水原とほるさんに興味があって買いました。が、あまりの重い始まり、衝撃的な展開に驚かされました。良くも悪くも、印象深い本です。ヤクザの出てくる本は数あれど、こんな不条理で、とことんヤクザだと思われるのはこの本が初めてでした。読んでいて痛いです。評価も迷ったのですが、三度読んでみて、どうしても心に残る印象の強さが、やはり星五つに値すると思います。ほかのヤクザ物を読んでも、この本の登場人物やストーリーが思い出されるほど、影響力が強いです。異色です。普通の道徳観を持った人なら、こういうストーリー展開はなかなかできないのではないでしょうか。どこかで、「いい人」の部分を出すと思います。それをあえて出さず、受けの無力さ、ヤクザの理不尽さを際立たせることのできる作者のすごさを見せ付けられました。続編、「こ冬 cotoh]も買うかどうかかなり迷ったのですが、我慢できず買ってしまいました。うまいのか下手なのか、計算されてるのかされてないのか良くわからない本なのですが、妙に惹かれます。魔性の本です。

心惹かれるということ  (2004-12-25)
暴力団の要人に強姦され、伴侶として生きることを強いられた学生というと、BLにありがちな設定もしくはものすごく辛い、痛い話なのではないかと思われる方も多いかと思います。

たしかに読んでいく中で痛いなぁと思う場面もありました。
ですが、そんな目に合わされた雪洋がなぜ岡林に惹かれていくのかがきっちりと書かれているためでしょう。作中の暴力的な場面も作品に必要なものとして納得がいくというか。

本来、痛いものはあまり好きではないはずなのですが、それこそ雪洋が岡林に惹かれるがごとく、作品に惹かれていきました。理不尽なまでの吸引力がこの作品と、登場人物たちにはあると思います。

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