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草間 さかえ

蒼竜社

グループ:Book

ランキング:34334

価格:¥ 900

発売日:2006-03-23

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カスタマーレビュー

日常の中の狂気…  (2008-10-28)
今夜はまとめて木原作品へのレビューを書き込んでいます。
この作品も妙なタイトルだなぁ〜?…と思って読み始めたのでした。
読むうちにかなり…ショックな話、内容で…アメリカの犯罪社会かよ〜!?
しかし、ありうるかもしれない冤罪事件で、人生の全てが狂わされていった男の半生記です。
こんなことアリか!?…実録ではないでしょうが、やりきれない刑務所の日々。
そんな中で全く好まざる関係に陥ってゆく…避けられない綻び。
何とも不幸一途な主人公なのですが…作者は不幸を不幸では終わらせない!
幸不幸で、割り切れない関係を…これを丹念に辿ってゆかせる木原の鬼畜めぃ〜!…と、言いたくもなりまっせ!
読みたくもない不幸な男の人生の流転…それを読ませずにはいられなくなる大河の流れの一筋。
そして更に第三幕への…序曲でもあります。

狂気と執着にしか見えない  (2008-01-07)
BL読みでない私にとっては、ホモセクシャルの傾向がない堂野に対して執拗なまでにまとわりつき、最終的に衆人環視の中で強姦にまで及ぶ、出所後も堂野を追い求める喜多川の姿は狂気をはらんだ執着にしか見えませんでした。
また、堂野という主人公も、流されるままになる脆弱な人間にしか見えず、強姦までされても喜多川を拒否しないという(ましてや、連絡先を残そうとまでした)のには理解及びませんでした。

もしかしたら、“BL小説”として読む、あるいはBL小説読みとしてのスキルが高ければ違う感想になったかもしれません。

ただ、普通に考えてみると、喜多川の堂野に対する想いは、例え不幸な生い立ちがそこにあったとしても、やはり狂気のものにしか見えませんでした。
それを“無垢な愛”と思えないところで、私はこの小説を読むスキルはないんだなと理解しましたが。
男と男がそこにいて、必ず愛がそこにあるという前提で読めば、違う見方ができるのかもしれません。

「だけど俺はやっぱりあんたの傍にいたい」  (2008-01-01)

服役囚(年下)×服役囚

『箱の中』『檻の外 (Holly Novels)』を通読して初めに思ったのは、これは「育てなおし」の物語だということです。

刑務所という空間に疑問すら抱かなかった喜多川が、
堂野個人そして堂野の家庭の温かさに触れることによって人間的な感情を獲得していきます。
盲目的で子どもっぽい求め方しかできなかった喜多川が、堂野を「恋人」として扱うようになり、
堂野の息子の前では成熟した大人の態度をとるようになり、その落差に感動してしまいました。

堂野もけっして流されるだけの優しい男というわけではなく、自分の想いに真摯に向きあう誠実さがあります。

堂野の息子として登場する「尚」は、深読みすれば(尚は堂の上半分の字)、
堂野の妻は軽率だけれどやはり夫を愛していたんだという作者の示唆であるように感じられ、
いなくならなければならなかった女の存在が(そういう意味では堂野の娘も)、男二人の世界にやりきれなさを加えます。

ハッピーエンドなのに切ない感情を掻き立てる、一筋縄ではいかない物語です。

「あんたに家族がいたって、近くにいるぐらいいいだろ
同じ雨の降っている場所にいるんだって思うぐらいいいだろ
顔が見たいって思う時に、歩いていける場所にいたっていいだろ」

喜田川がすごく良い!  (2007-10-25)
冤罪の罪で、刑務所に服役した堂本。
喜田川も不幸な事情から、殺人罪で、服役中。(でも、無罪)
刑務所内の描写も、細やかで、ストーリーも、しみじみしました。
急いで、続編が、読みたくなりました。(スグに、注文しました)
喜田川の不器用だが、一途な愛が、何とも言えない、不思議な魅力があります。
続編では、1日1回でいいから、2人が会えるといいな・・・と思います。

攻の一途さに涙  (2007-05-04)
木原さんは前に読んだものが合わなかったので、ずっと敬遠していたのですが、これはすごくよかったです。
えん罪で刑務所に行かなければならなかった堂野の悔しさ、やり場のない怒りなど、とても共感できました。
刑務所の中でいろいろな経験をし、そのたびに心のありかたもかわていくのですが、
それらもすごく丁寧に書かれていて話に入り込めました。
そして何より好きだったのは、喜多川の一途さです。
ある意味狂気じみていると取ることもできますが、私にはシッポをふるワンコのようで、
不器用さも手伝って可愛くてならなかったです。
「それから、のちの…」はさらに喜多川の一途さが増していて切なかったです。
パンのエピソードには目が潤みました。
続編はまだ読んでないのですが、購入済。続きが楽しみです。

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