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法研
グループ:Book
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発売日:2005-10
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カスタマーレビュー ![]()
遺すものが無い人なんかいない。
(2008-07-27)
本書の第1章「今、聞かなければ間に合わない!」の中で、こんな話しがある。
突然、母親に先立たれた娘が、悲しみからようやく立ち直った頃、急に母の煮物が食べたくなったものの、いろいろと試してみても「母の味」が再現できないことに気付き、愕然とした。
「どうして、生きているうちに作り方を聞いておかなかったんだろう」。
本書では、このように遺言書に記すほどのことではないが、故人となり、聞けなくなると寂しさが募るようなことを聞くことの意味に始まり、どんなことを、どう聞けばいいのか、が丁寧に提案されており、いざ、聞くとしても、どんな段取りをすればいいのか思い描けない方でも、聞き書きのための大まかな流れを作ることが出来るだろう。
しかし、本書でもっとも大切なことは、親への聞き書きの過程で必ず登場する「自分」の話しを聞くことによって、今までは気付かなかった自分を発見することであり、また、親と語り合う「いま」という時間、そして、語り合うことが叶わなくなるまでの「これから」の時間を、どれだけ意義のあるものにするか、ではないかと思う。
そして、その使い方は「親と子」に限定することなく、「兄弟」でも構わないし、さらにいえば、親が子供に対して書き記しておいて、機会が来たときに本人に届くようにしておいても良いだろう。
ちなみに、筆者は、早くに親元を離れて暮らして数十年になることもあり、本書を直接送ったが、返送されてきたとき、書き記されている様々な「親の思い」に気付かされることが多かったが、それらの膨大な文章に対し、「青春時代について」のページだけ空白になっていて、親戚からかすかに聞いていた、親の青春時代の苦労と不遇が偲ばれ、空白の持つ意味の重さに、涙が溢れる思いだった。
良い本だと思った
(2008-05-16)
上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」を読み、著者の他の作品も読んでみたいな、と思ってこの本を手にとりました。こういう本は、親の生前中も親子、兄弟の話題となると思うし、親の死後も良い思い出となるような気がします。インタビューの内容を読んだ限りでは、「そういえば知らない」なんて箇所が沢山あり、とても参考になりました。私は本書を借りて読んだのですが、是非今度は、買って、親に聞いて書き込みたいと思いました。とても良書だと思います。
「母の日」と「父の日」の間に・・・
(2006-06-11)
■ 先月の「母の日」に流れていたあるラジオ番組を聞いていて、
こんな本があるのを知りました。
本というか、聞き書きのできる記録集スタイルの装丁に仕上げられています。
■ 今では、仕事の関係や、子どもたちがそれぞれの学校等のスケジュ−ルで動くようになり、
家族そろって実家に帰ることがめっきり少なくなりました。
それでもお正月やお盆などに帰省した折には、孫たちを前にして、
両親が書棚から古いアルバムを持ち出し、色あせた写真を一枚一枚指差しながら、
興に乗って自分たちの昔話を語る光景はとてもほほえましいものです。
時には、今まで聞いたことのないことがポロリと披露され、
あらためてびっくりさせられることもあります。
おそらく自分が父や母のことを考えている時間よりも、
父や母が自分のことを考えている時間の方がきっと長いことでしょう。
今、子としての立場から見た親の記録をとどめ、
親とのかけがえのない時間を大切にすることの意味を、
あらためてかみ締めさせられた貴重な一冊でした。
ありそうでなかった本!
(2006-02-07)
自分の親について知っていることがどれくらいあるだろう。
聞けなくなる日が来る前に、と思いながら、自分でノートを作って切り出すのは大げさだし・・・
と思っている人にとって、この本はいいきっかけになると思います。
書き込み式になっているので、一冊の本を作るつもりで思い切って私は直接書いています。
初めはテレくさいですが、話し始めるとどんどん新たな顔が見えてきて止まらなくなります。
特に、幼少期の自分自身について聞くところは面白い!
自分がどんな子供だったのか、どんなものが好きだったのか。
また、生まれてきた時、どんな風に育ってほしいと思ったか。。
この本は親について知ると同時に、自分と向き合うこともできる貴重な一冊だと思います。

