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石原薫

英治出版

グループ:Book

ランキング:4831

価格:¥ 2,310

ポイント:23 pt

発売日:2008-03-18

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カスタマーレビュー

現場主義  (2008-07-12)
 BPO戦略により、富裕層ではなく底辺の貧困層をマーケットとして開拓せよと主張する。たんなるCSRでもNGO的価値観でもなく、それは利益を上げるという企業戦略とけして矛盾するものではない。グラミン銀行の成功例を見ても分かるとおり、底辺には巨大な需要が眠っているのだから。また、それは同時に旧y国の貧困対策であり、軍事力や独裁者視線などよりもずっと有益なテロ対策ともなりえるとする。
 事例が多すぎてやや単調な内容に思えるが、非常に説得力に富む論理だ。90年代以前のIMFによる上からの支援は、非民主的な政府を経ることできわめて非効率なものとなり、またネイティブを無視した国債資本主体のものであったため、多くの国で貧困化を加速させてしまった。本書の言う「現場主義」という視点は、一つの解決策となりうると思う。

現在の日本人の発想からは決して出てこない内容だからこそ・・・  (2008-06-23)
「ノーベル経済学賞」受賞のセンも、「コア・コンピタンス」で有名なプラハラードも、その学問に向き合う姿勢の根底には、自らの故郷が有する「貧困」や「飢餓」をどのように解決すべきか、という人類にとっての最大の難問への挑戦、があるのだと思う。前者のセンについては言わずもがなであるが、後者のプラハラードにも、本書と主張を同じくする「The Fortune at the Bottom of the Pyramid」という研究書が存在する。確かに多くのコメンテーターが指摘するように、本書の内容は、普遍性に乏しい一部の成功例を大きく取り上げすぎているきらいがある(例えばユニリーバの取り組みなど)。そうした部分で、厳しい批判が向けられることは、容易に想像できる。しかし、本書が提案するような内容を、まっとうなビジネス書レベルに仕上げ、サラリーマンや学生、一般市民へと訴えかけようとする発想そのものが、今の日本では決して出てこないという点に、注目すべきである。本書の発想の一部は、確かに日本経済の発展支えた先人たち(松下幸之助しかり本田総一郎しかり)の発想と共通するものがある。しかし、そのことをすっかりと忘れているのが、今に生きる我々である。本書を通じて、今の日本の、日本人の姿が見える。

エコという新しい帝国主義の指南書  (2008-04-25)
この本は、地球環境問題をビジネスに結びつけよという本である。しかし、なぜかあの地球温暖化の伝道師のアル・ゴアさんが序文を書いている。ゴアさんの狙いが、純粋な危機感からではなく、ビジネスにあったのではないかという疑いが出てきたといえる。
本書は、技術革新によって、先進国が途上国の発展を支援せよ、そこに「新しい市場」があるというもので、いわゆる「ブルー・オーシャン」系の本であるが、根底にある思想として、先進国エリートによる地球管理を理想とする、HGウェルズ型の集産主義的な計画経済の残滓が見え隠れする。エコというのは、新しい帝国主義なのではないかという予感を抱かせる一冊である。

BOPをサブプライムにしそうな・・・  (2008-04-05)
あくまでも利益優先で環境問題を解決するという方法の模索。BOPという40億人いる世界の最貧困層を対象にビジネスをやろうって話だけど・・・・うーん、利益率を優先して先進国が手を出す、で本当に大丈夫か?サブプライムで見られたような詐欺に近い手法を取ってまでも中間マージンを高くしそうな危険性を感じる。そうするとBOPまでも借金漬けにしてしまいそうな・・・
やっぱ自国の企業が貧困層に向き合うが必要でしょう。そのためにはアメリカや日本が弱国の関税は認めるという姿勢に成らないといけない。
お金の動きを中心にして企業のみで世界の問題を解決する、少なくとも僕はこれを読んだだけでは困難さを強く感じた。
ただグラミン銀行のような過剰な利益優先で無く、現地の人間が現地感覚をきちっと持って行う活動が正しいでしょう。
世界の貧困を解決するのはグローバリズムよりコミニタリズムだと思う。先進国は現地のコミニティの力をいかに支援できるかを考えるのが王道だと思う。正直プレーヤーとしてのさばり過ぎると現場を見ずに金だけ出している人間がまた搾取の自覚なく、地域を破壊すると思う。金だけ出して現場を見ることが無い人たちの意見を強くするのは極めて危険だ。

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