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歌川 令三
湯川 鶴章
佐々木 俊尚
森 健
スポンタ 中村

ソフトバンク クリエイティブ

グループ:Book

ランキング:46707

価格:¥ 735

ポイント:7 pt

発売日:2007-07-18

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カスタマーレビュー

おさらいとしてなら  (2008-01-12)
基本的にはここ2年ほどの間に出尽くした論点と変わらない、特に新鮮さの無い本。
論者によっては自著のダイジェストでしかない部分もある。
そういう意味では“おさらい”として読みたい人にはいいのかもしれない。

だからこそ、対談部は一つの目玉としてきっちり仕上げておくべきだ。
ところがそれが全然かみ合わず、抽象的な定義論で終わっている。まるで左翼同士の口喧嘩だ。

この無秩序ぶりこそ、現状のメディアをもっともよく体現しているのかもしれない。
といって★は増えないけどね。

「ジャーナリズム」はいらない  (2007-08-22)
ブログ、SNS、YoutubeなどのCGM(Web2.0型メディア)の普及に伴い、我々を取り巻くメディア環境が大きく変化しているのは疑いない。それから、マスメディアはどうなるのか? どうあるべきなのか?

こうした問いに、様々なタイプのジャーナリストが答えを見出そうとした考察をまとめたものが本書である。取り上げられた視点は、
・紙新聞衰退のトレンド
・プロ対アマ
・テレビ広告モデルが抱える問題
・グーグルの情報支配力
・べき法則による情報の偏り
・ソーシャルメディア
・ジャーナリズムの”あるべきモデル”
など。

それぞれ目を通すに値する議論だと思うし、ネットの大きな動向を把握することも可能だろう。それだけで、マスメディアやジャーナリズムの動向に関心を持つ人(特に”非ネット通”)にはこの本は「買い」だ。
(”ネット通”には、先刻承知の内容が多い)

実はこの本、意図せずしてジャーナリズム論の本質的な問題を露呈しているように思える。
論者によって「ジャーナリズム」「ジャーナリスト」の定義が異なり、議論がかみ合っていないのだ。

「ジャーナリズム」「ジャーナリスト」は新聞が全盛だった頃にその活動を指すために作られた用語だという。それはそれで結構。
では「現在」あるべきジャーナリズム・ジャーナリストとは何なのか?

ある論者は、昔のジャーナリストの理想型を今のネット環境にあてはめた”あるべき像”を説き、別の論者は、ネットの意見集約機能を活用した「民意の反映」システムをジャーナリズムと呼ぶ。またまた別の論者は、ジャーナリズムやメディアの定義を見直して草の根言論活動に着目する。
これでは議論がかみ合うはずがない。

本書を読んで思ったのだが、ジャーナリズムを論ずる人たちは、いったん「ジャーナリズム」という用語を捨ててはどうだろう? 各々の理想論をジャーナリズムという抽象的な言葉にくるんで語ろうとするから混乱が生じる。

ジャーナリズムという言葉を離れ、同じ土俵で、同じレベルの議論をぶつけ合うことが、現在の「ジャーナリズムの危機」(実体は「新聞社の経営危機」にすぎない)の時期の動向を読み解く上で不可欠ではないだろうか。

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