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アイテム詳細

柳原 慧

宝島社

グループ:Book

ランキング:72299

価格:¥ 730

発売日:2005-01-15

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カスタマーレビュー

帯にやられて買いました  (2008-08-06)
身代金ゼロ!せしめる金は5億円!

キャッチに引かれて買ったけれど
オンライントレードやES細胞の辺りが
なんか、「そんな簡単なもんじゃないだろう?汗」って
疑念が多くて現実味を帯びて読めなかった。

新しいこと+専門的なことを扱う場合
ターゲットをどの程度絞るかが
難しいのかなぁ・・・と内容と違う所で考えた一冊(汗)

ウーム…  (2008-02-07)
専門用語の羅列にそこまでする必要性を感じませんでした。
詰め込みすぎな気がしました

ストーリー展開はおもしろい  (2008-01-27)
 虐待の場面や受精卵をどうこうというところで少し不快感を覚えた(表現のどギツさはまったくなく、きわめてソフト)が、全文を通して作者の倫理観・道徳心の高さが垣間見られたので救われた。「ミステリー」というよりは「サスペンス」。緊張感を持って読み進めることができた。
 ただ、気になった点がひとつ。「自閉症」という言葉の扱いはもっと慎重になったほうがいい。差別的な表現が見られたし、一般読者に、自閉症に対する誤った認識を植えつける恐れがあると感じる部分があった。

トリックが興味深かった。  (2007-12-07)
親から邪険にされている子供を預かって(誘拐)、父親から金融商品の知識を伝授してもらって、5億円をせしめるというトリックが新鮮でした。
誘拐事件なのにどこかほのぼの感があって、これと対照的な親の冷淡ぶりも。
 ただ、人間ドラマ、心情のほうはあまり迫力なかったような。
咲子とハッカーが事件を悪展開させる異分子(悪役)のように描かれていて、説得力感じなかったです。
ラスト、上手く収まりがいいように、後味がいいように持っていかれてて、読み手に気を配られているようでいるようで、その配慮がよかったです。

身代金0の誘拐ミステリー  (2006-08-04)
第2回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作

読み手をひきつけるモチーフを次々と繰り出し、誘拐とハッキングを
ミックスしたミステリーに落とし込む構成力にワクワクさせられます。

元新宿の女王で現在は代理母で生計を立てている小田桐良江は
以前産んだ三輪俊成が、実の母親から虐待を受けているのを知り
連れ出します。

元相場師の張龍生、アングラカジノ店長の赤星、キャバクラ店長の幸司が
加わった誘拐グループ「Enigma」は、俊成を「トロイの木馬」にし、
一度家に帰します。
母親が外出した隙に、俊成はEnigumaに連絡。
Enigumaはこの家の事情を探り
「身代金0。せしめる金は5億円」という計画を立てます。

俊成の父親俊英は投資アドバイザー「インフィニティ」の経営者であり
トレーダー。誘拐犯の誘いに乗り、メスを入れずに永遠に若さと美しさを
保てる新しい技術を開発したジェノック社の株の仕手戦をともに仕掛けます。

一方、クラッカーのJoshuaは、仕掛けたウイルスから三輪俊英の
コンピューターから、この誘拐と仕手戦の情報を盗み出します。
そして俊成の母親咲子に近づいていきます。

さらに警視庁特殊班の女性刑事鈴村馨は、得意のIT知識を駆使し
誘拐犯を追います。

龍生の父親の痴呆、自閉症の俊成のサヴァン症候群、ES細胞を使った
新しい整形技術など盛りだくさんの要素と
先の読めないストーリーテイリング力に引っ張られます。

しかも「相似形の感性」などといった印象的なフレーズが随所に
見られ、その表現力も光ります。

そしてなによりも、龍生の父親泰生を加えた誘拐犯たちの疑似家族、
虐待と父親の不在で壊れていく三輪家、引きこもりのJoshaなど、
現代社会の家族形態をも反映させます。

物語の底には「家族の幸福」というテーマが潜んでいました。

そしてなによりも驚くことに、著者は女性。ここまでしっかりと
楽しませてくれるエンタメ作家が現れたんだな〜と嬉しくなりました。

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