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サイエンス社
グループ:Book
ランキング:44263
価格:¥ 2,100
ポイント:21 pt
発売日:2004-04
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カスタマーレビュー ![]()
確かに予備知識はいらないけど・・・
(2008-10-16)
他のレビューにもあるように、この本を読むためには殆ど予備知識は必要ありません。
何の予備知識もなしに量子論の本質を論じ、読者に理解させようという意気込みは大変評価できます。
水素のシュレディンガー方程式は出てきませんが、不確定性原理による水素原子の基底順位の見積もりなんかは独特の語り口です。
しかしどの様な本でも不満はあるもので、私は統計に関係するゆらぎのあたりがあまり理解できませんでした・・・。量子論の観測に関することで測定値がばらつくことは非常に重要が事なのに・・・。
素人にも玄人にも受けようとして、あれもこれも書いておこうとするうちに、結局中途半端な本になってしまったのでは
(2006-09-12)
学生とのゼミの教材としてこのテキストを使ってみました。著者のこだわりはわかるのですが、初学者には何を言われているのかぴんと来ない記述が多いと思いました。高度な内容を短い文章に押し込もうとされたようであり、こんな説明では玄人は満足せず、初学者には何を問題とされているのかさえわからないような、舌足らずの記述が散見されます。とくにダブルスペードマークの部分でその傾向が著しいです。例えばp.73の「ゲルファントの三つ組」「演算子の定義域の問題」などは、筆者のアリバイ作りのための、苦しい説明の例として挙げられるでしょう。また、p.45の「完全系」の説明では、線形結合の存在だけが要請されていますが、収束性まで言うのは難しいとしても、展開係数の一意性は要請しておかないと、物理的に見ても大事な点を見落とすことになるでしょう。
説明が短すぎてわかりにくい記述がある一方で、冗長なわりに何を問題としているのか伝わってこない記述も、ときおり見られました。例えばp.62で「時間的反復」という概念に替える形で「アンサンブル」を導入し、「仮想的アンサンブル」と「修正版アンサンブル」に分類しているようですが、「仮想的アンサンブル」とは何なのかわからないし、本書ではそれを導入しておきながら否定的扱いをしているように見えるし、そもそも「仮想的アンサンブル」を考える必要があるのかどうかすら、ついにわかりませんでした。
誰が読んでも得るところのある書物にしようと思うあまり、誰にとっても不満足な記述が散見される作品になってしまったのではないでしょうか。反面、本書ではいろいろな問題提起がなされており、量子力学についてより深く考える機会を与えてくれます。辛口に批評しましたが、斬新かつ個性的で面白い本です。残念なことは、内容が盛り込みすぎでバランスが悪く、ターゲットとする読者層が絞り込めていないという点です。
続編にも大期待
(2006-03-30)
素晴らしいの一言。
一語一句がとにかく「効く。」ある程度勉強が進んでから
読み返しても、脚注が大変勉強になる。
そうであるのにもったいぶった晦渋な語り口は無い。
日本語が使える人間で本当に良かったと思える。
騙されたと思って購入してみるといい。
価値>>>>>価格を体現する名著。
続編『量子論の発展』を待ち望む。
他に無い本
(2006-01-09)
量子力学の教科書はたくさんあるが、その中でも類を見ない構成である。とても読む側のことを考えた本であり、筆者なりに量子論への入り方をよく考えて書かれたことが伝わってくる。しかも入門書でありながら、後から読み返しても有益な内容も含んでいる。さすがは大学で量子論を教えている人間だな、と思った。尚、ベルの不等式などは『量子のからみあう宇宙』などの伝記的な本を読むと、筆者の意図するところがよく分かるかもしれない。
体系がわかる
(2005-03-13)
量子力学の体系が理解でき,場の量子論への導入もある.必要な数学も解説があるため,線形代数が苦手であっても読み進められるであろう.
量子力学の最初の本としてこの本を読むと,数式がたくさん出てきて面食らってしまう恐れがある (私はそうであった).ファインマン物理学 (V) をよんでイメージを持ったあとに,この本で体系を理解すれば,量子力学がよく分かるのではないだろうか.
この本を読んだあとなら,名著だが難しいとされている「ディラック 量子力学」も楽に読めるとおもう.

