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柏書房
グループ:Book
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価格:¥ 2,100
ポイント:21 pt
発売日:2002-01
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公共図書館レファレンスサービス案内
(2005-01-06)
図書館のイメージとして「ただで本を借りられるところ」、「受験生が自習するところ」などがあるが、これに「ものを調べるところ」を加えよう、というのが本書の狙いである。わたしたち利用者が図書館でものを調べる際に利用できるサービス(レファレンスサービス)の具体例を紹介している第1章はとくに面白く、図書館でこういうことが質問でき、かつ図書館員はこういうふうに考えて資料を探しているのだということが短いエッセー風にまとめられて読みやすい。
第2章から第4章までは地域の図書館とはどんなところか、そしてレファレンスサービスとはどんなものか、地元の図書館にほしい情報がないときはどうすればよいか、といった内容についてふれている。本書はあくまでも図書館で求める情報を探す方法について紹介したものだが、そこで示された、効率的に情報を得るには適切なキーワードを選び、適切な情報源にあたる、という方法はウェブでの情報検索にも通じる。図書館に行ってもただ並んだ本の背表紙を眺める、思いついたキーワードを館内の検索端末に入力する、という方法で資料を探してきたひとには、こういう探し方があったのか、と発見があるだろう。
また、情報検索のプロとして利用者からの質問に対して図書館員は「わかりません」と答えてはならない、レファレンスサービスを受ける際には、よくできる図書館員をつかまえて頼むなど、図書館で働いているスタッフにも情報検索の得意なひとと不得意なひとがいることも正直に告白し、図書館員への自戒もこめているのは好ましい。
海外の図書館の事情を紹介した第5章および巻末につけられた欧州議会の決議はやや唐突。内容も図書館関係者向きでこのような一般向けの本にはそぐわないという印象を受けた。この紙面があれば、市町村立図書館同士の横のネットワークや、都道府県立図書館や国立国会図書館との違いと連携などの紹介にもっと割いてもよかったのではないだろうか。それまで「まちの図書館」が提供するサービスという内容だっただけにここは残念。

