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角川春樹事務所
グループ:Book
ランキング:26161
価格:¥ 714
発売日:2004-03
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西条八十、その手練れの並々ならぬ技量と乾坤一擲の想い
(2007-06-16)
西条八十が、失意の中にあったときに、満を持して書いた日本初の童謡「かなりあ」の歌詞は凄いですね。
私は、この歌詞を知ったときには、30mくらいぶっ飛びましたよ。
出だしが、「歌を忘れたカナリアは 後ろの山に棄てましょか」ですからね。
今だったら、動物愛護団体や教育委員会が目を血走らせて阻止に廻るんじゃないですか?
でも、これはまだ良い方で、二番は「背戸の小薮に埋けましょか」で、三番は「柳の鞭でぶちましょか」ですよ(笑)。
棄てるのはまだしも、生き埋めや、ムチ打ちの刑は、まずいんじゃないですか・・・。
もちろん、詩人の言わんとするところは、そのあとに、すべて、「いえいえ それはかわいそう」とか、「いえいえ それはなりませぬ」などと否定することで、子供の持つ残酷性というカミソリを柔らかく制し、
最後に
「 歌を忘れたカナリアは 象牙の舟に銀のかい
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す」
という美麗の句に繋げるわけですから、西条八十という手練れの並々ならぬ技量と、同時に、乾坤一擲の想いが見て取れるような気がします。
もっとも、これって、八十自身、詩人としては、不遇期にあったがゆえに、渾身の力を込め得たのかもしれませんが・・・。

