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S´andor Ferenczi
森 茂起
大塚 紳一郎
長野 真奈

岩崎学術出版社

グループ:Book

ランキング:376521

価格:¥ 3,990

ポイント:39 pt

発売日:2008-01

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カスタマーレビュー

父を越える  (2008-03-04)
 フェレンツィのフロイトに対する意識はとても強く、まさに「父を越えよう」と
して奮闘しているように思う。それがこの著作集でも感じられる。技法面でフロイ
トを乗り越えようとして工夫されたのが、積極技法と弛緩技法である。

 これらの二つの技法を使うということはフロイトの自由連想の否定であるとも言
える。ただ、フェレンツィは素材の分析の為に効果的なことなので精神分析の発展
であると言っている。積極技法の一部は分析には役立たない素材が出てくるとも言
及しているようなところもあったが。

 自由連想の否定が精神分析の否定につながるのかどうかは分からないが、自由連
想というものが一体何なのか?について色々と考えさせられるところもある。そし
て、これらの一部は対人関係論のdetail inquiryなどにも繋がっていっているのか
もしれない。もっと言うと、フロイトの夢分析の手法は要素に分解し、一つ一つの
連想を確かめていく手続きをとっており、これも厳密には自由連想ではないと捉え
ることも可能かもしれない。それらとの関連からフェレンンツィが「自由連想自体
が防衛として使われる」とどこかに書いていたが、これも確かにうなずけるところ
もある。

 そして、論文ではないが「断片と覚書」で、分析臨床についての着想をフェレン
ツィは書き綴っている。この形式は臨床日記でとられているものと同じであるが、
起承転結がなく、詳しい説明もなく、思ったことをそのまま書いているので、あま
りうまく理解できないところもあった。自分自身がもう少し臨床経験を積んでいけ
ば理解していけるのかもしれないが。

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