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平凡社
グループ:Book
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ポイント:12 pt
発売日:2004-04-08
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天ざかる鄙の万葉故地を行く
(2007-04-28)
犬養孝先生…忘れもしない…平成10年10月3日亡くなられた。その日はちょうど富山県高岡市で「万葉集全巻朗唱」の始まった日であった。元来、巻頭の歌は先生の朗唱から始まるのを常としていたのに、これも因縁かもしれない。中西進先生によって訃報が紹介され、黙祷捧げる夕べの会に参加した私たちだった。
さて、本書は「万葉の旅」下巻で、中四国北陸という、都を遠く離れた「天ざかる鄙」の故地である。筑紫のかたまりの歌群は九州全土にわたり、地名数延べ約260ほど、そこに行き来する瀬戸内海、山陽・四国合わせて延べ約150を数える。山陰のかたまりは、大和からの途中からのつながりがなく、地名数延べ約40と少ない。人麻呂の石見関係が注目される。そして、家持の因幡国庁時代の巻末歌「新しき年の始の…」更には、家持越中時代の歌を中心とする地名数延べ25。
数の多寡はあるにしても、それぞれの土地の風土・時代の歌を愛着深く解説してくれている。万葉の旅もここに至って、極まったという思いがする。
初版は昭和39年発行、本書改定新版は平成16年のもので、読みやすくなっている。

