アイテム詳細
二見書房
グループ:Book
ランキング:33549
価格:¥ 630
発売日:2008-04-18
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構成は面白いが社会批判は必要か!?
(2008-08-01)
この小説は第1部「妹ねだり」、第2部「妹ごっこ」の2部構成。
あらすじ紹介とかは第1部についてのみ記載されている。
第1部は血の繋がらない兄妹、
第2部は主人公と姉の夫(但し実質的に離婚状態)、つまりは義兄の話。
主人公は第1部が兄、第2部が義妹。
なお、この2話は同じ舞台で同時進行しており
話の中に他の部の主人公がちょっと出てきたりして少しだけリンクしている。
(ストーリーに影響を与えるほどではない。
また、時系列は微妙にずれており第1部の主人公カップルが
自分達の物語が既に終了した後と思われる段階で第2部に出てきたりする)
主人公同士が会う場面では双方の考えが示されていて興味深い。
この形式は面白いと思うしストーリー自体も中々面白い。
第1部なんかは何度も読み返したくなる。
ただ、重大な欠点もある。
おそらく作者の声(というか、正確には願望だろう)を
登場人物の回想・発言や地の文に代弁させていると思われるのだが、
社会批判がやたらに多いのだ。
矛先は某コーヒーショップや禁煙ブームなどなど。
特に第2部で多く、読んでいて鼻につく。
また、第2部では殆ど主人公の思想に代弁させる形式で書いているので
主人公が無茶苦茶性格が悪い屁理屈女に思えてしまう。
(関係ないところでも似たようなことを考えていたりするので
実際にそういう性格設定の可能性が高いが、それが主人公の魅力を奪う結果になっている)
そして最大の問題は、
大半の社会批判は
「削っても物語や濡れ場には殆ど影響がない」
と思われること。
それなら最初から書かねばいい。
読者は作者の文句や愚痴を聞くために本を読むわけではないのだ。
話自体はいいし星5つに値すると思うのだが、
このような愚痴めいた社会批判のため敢えて星を減らしておく。
第1部だけなら5つ、第2部だけなら3つというところか。

