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PHP研究所
グループ:Book
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価格:¥ 777
発売日:2002-06
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カスタマーレビュー ![]()
火山のおもしろさを伝えたい
(2006-09-16)
まるで詩を書いているかのようなプロローグで始まる。恋する気持ちを伝えたい詩のようである。ただ、恋する対象が火山であった。しかし、ただのプロローグではない。著者はこのプロローグを書くために様々な文章を読んで研究している。そこを読みとってほしいようなプロローグである。
本文は5つの火山のことについて書いている。実はもっとたくさんの火山について書きたかったはずである。しかし5つの火山だけにした。しかも、ほとんどの人が一度はその名を耳にしているような山である。
内容はなるべく専門用語を使わないようにしている。専門用語を使うときはわかりやすく書いている。そして、それぞれの火山についての実体験を書いている。実体験なので迫力と臨場感がある。科学者が書いた文章ではないように見せている。だから読みやすい。
エピローグではなぜこの本にしたのかの謎解きが書かれている。そこまで深く考えて書いていたのかと感心させられる。そして、写真と用語の索引を最後に載せている。やはり科学者が書いた本である。
火山もすごいが、鎌田先生もすごい
(2005-01-20)
プロローグでは火山に寄せる心情を詩的に表現し、本文では火山をわかりやすく解説しつつそのすごさに心を打たれる自身の姿を自画像のように描写し、エピローグではこの無類のおもしろさを何としてでも読者に伝えたかったという熱い思いを訴えている。
鎌田先生は第一級の学者であるにもかかわらず、素人の我々の目線にまで降りてきて丁寧に教えてくれる。その親切な姿勢は、些細な語にまできちんとルビを振ってある点にもあらわれている。
「火山のすごさを読者に伝えるためにはどうしたらよいか」
これが鎌田先生の執筆の最大のテーマであったと思う。そのために文章を学び、謙虚な態度を尊び、現在進行形でおもしろがっている自分の姿をいきいきと伝える。僕がおもしろければ、みんなもおもしろい。そしておもしろいことこそすべてのエネルギーの源だ、という先生の声が聞こえてくる。
火山の凄さ、厳しさ、恐ろしさや、力強さ、大きさ、美しさ、優しさ、温かさ、といったさまざまな表情を、読者を思う親切な心で綴った快著である。火山もすごいが、鎌田先生もすごい。
二度ある事は三度ある?
(2003-03-23)
第一線の火山学者が火山への愛情と情熱を込めて書き上げた、渾身の一冊。最新の知見を分かりやすく解説してくれる絶好の火山入門書。筆者と火山との出会いから始まる物語は、壮大な阿蘇の火砕流台地、富士山、雲仙普賢岳、有珠山、三宅島へと広がり、この12年、日本を揺るがした火山の日々が蘇る。
2000年、有珠山と三宅島が相次いで噴火した時、本書によれば「三つ目が噴火したらもうだめだった」というエピソードには驚いた。観測機器や人手が圧倒的に足りなくなるらしい。
日本の活火山はまだ沢山あるというのに・・・。
これから、火山の研究者はもっと増えてほしいが、セントへレンズで命拾いしたグリッケン博士が普賢岳の火砕流で亡くなった事実は、危険と隣り合わせの火山噴火の研究の大!変さもしみじみと考えさせてくれた。
この本を持って、静かになった山々をまた訪れてみたい。
「やっぱり火山はすごい!」
(2002-12-20)
「火山はすごい」。
このことは、火山の事をあまり知らない人でもなんとなく感じているだろう。
しかし、何故すごいのか、何がすごいのか知っている人は一部の専門家を除きほとんどいないのが現状だ。
この本は、どうして「火山はすごい」のか、その訳を多くの写真と挿絵で誰にでも分かりやすく語ってくれている。何より、著者がこの面白さ・すごさを皆に伝えたいということが、ひしひしと伝わってくる。
もう一つ注目したいのが科学や社会に対する著者の哲学ともいうべき考えが、各章の終わりにあるcoffee breakをはじめ随所に散りばめられている事だ。面白いだけでなく、社会と科学のあり方などを色々と考えさせられる。
新書本を読み終えたとき、読者の誰もが「やっぱり火山はすごい!」と感じるはずである。
海上を走る阿蘇の大火砕流
(2002-12-20)
● 人の顔を持つ科学者
著者は学者としては珍しく執筆と研究の動機をはっきりと宣言。
学者や研究者は機械のように客観的、とのこれまでのイメージを打破し,人間の顔を持つ著者の生き生きとした解説に舌を巻きました。『海の上を走る阿蘇の大火砕流』など、まるで目に見えるようではありませんか。
● 火山現場からの解説として
ほぼリアルタイムの火山現象を、学術的に、しかも現場から記述。目の前に展開する火山、地震等の現象に、広く認められた学説も定説もない時でさえ、できるだけ正確に判断を下し、予想を立てる、これは大変なことです。少しでも誤れば、学会からもマスコミからも国民からも袋叩き。恐ろしくてできるものではありません。こんな大胆なことを試みた本はまだなかったのではありませんか。

