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野口 吉昭

PHP研究所

グループ:Book

ランキング:58088

価格:¥ 580

発売日:2002-07

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 「ノウハウ・ドゥハウ」シリーズでおなじみのHRインスティテュート・野口吉昭が、セルフ・コンサルティングをテーマに論じた1冊。全5章の章題は、「自分のまわりの変化の波を語れますか」「時代の解決方法、自分のものになっていますか」「自分をできるヤツだと思えますか」など、ビジネスパーソンの心を突くような言葉が並んでいる。こうした自問により自らを客観視させるのが、本書の狙いの1つになっている。

   著者はまず、消費者ニーズ、精神世界、教育、優れた起業家、優先順位決定の具体的ケース、リエンジニアリング、リレーション・マーケティングなど、多彩な観点から人々の価値観が急激に変化していることを指摘。そこで「今、何をすべきなのかを自分たちで考え尽くす組織に変革する」こと、「フィールドで自分で考えそして行動する」こと、ビジョンを設定することなどが必要だと論じる。「共生」などビジネスから縁遠いような概念をも吸収するなど、新鮮な刺激が得られる論考である。

   本書は、こうした自己啓発書的な性格をもつ一方で、仕事術や心理戦術、マーケティング論、人脈のつくり方、プレゼンのノウハウなどを紹介したノウハウ書としての一面も備えている。「できるヤツ」の働き方など、興味を引く内容も盛り込まれている。

   著者は一連の主張のなかで、今ビジネスパーソンには、社会、企業、職場、家庭にとって自分とは何かを問い、「自分概念」を再確認することが求められていると説く。多数の要素が詰め込まれた感のある1冊だが、全体を貫くビジネスパーソンへの提言は秀逸で、自分を磨くよき指針となる。(棚上 勉)

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