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伊藤 公紀

日本評論社

グループ:Book

ランキング:74488

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2003-01

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カスタマーレビュー

あきらかになってきた温暖化パズル  (2007-02-05)
Nature (2006) Foukal et. al. p161 vol. 443によれば1978年以降のspacecraftによる太陽の放射エネルギーの測定では、過去30年間の気候温暖化に寄与するには放射エネルギーの変動は小さすぎて問題にならない。第三次IPCC報告でもこの効果は無視できるほど小さいとしている。宇宙線の影響に関しても批判の多いデータ処理をした波形の比較だけで定量的な数字はまったくない。
2000名の第一線の研究者と政府の代表者を集めた国連のIPCC第四次報告では、地球の温暖化は現在起こっており、90 %の確率で、人類の化石燃料の使用による温暖化ガスの増加によるものだとしている。Hansen の予測はほとんど正しかったのである。
Time Magzine April 3 (2006)の特集によるとアメリカでは、最近は温暖化問題に対して市民の認識が変化してきていて4千4百万の人口の州や市で、1990年の炭酸ガス排出量の6%を6年間で減らす案を批准した。議会も変化してきてMcCain-Lieberman の両上院議員の炭酸ガス削減法案は2006年10月に43対55で否決されたが京都協定の批准が95対0で否決されたのとは著しいかわり方といえよう。民主党が多数になった新しい議会では間違いなく可決されるだろう。オイルファミリーのブッシュ大統領も現在進んでいる温暖化は人類起源の炭酸ガスによるものだと認めている。EU は言うまでもなく炭酸ガス削減にもっとも積極的である。この本のような考え方を続ければ、日本は取り残されなないか心配である。

外からの問いかけに耳を貸そう!  (2005-05-24)
正確なことはわかってない.
しかし,何かが一人歩きしている・・・.

そんな感じがする地球温暖化問題に対して,気候・気象の専門家ではない著者が
さまざまな観点からその“違和感”の謎に挑んだ注目の書.

気温が上昇してるって?じゃぁ,そもそも,その気温はどうやって測ってる?それは正しいの?
将来,気温が上がるって?じゃぁ,どうやって予測してるの?それはホントなの?
CO2が原因?ホント?他に原因となりそうなものはないの?

当事者からみると当然のことと受け止められているものでも,
端から見れば,“なぜそうしないんだ?”,“どうしてそんなことするの?”という疑問が渦巻いて見えるのは世の常.
そんな外部からの問いかけの中に,真実が隠れていることもある.

地球温暖化について知りたい人はもちろんのこと,これから研究に従事しようとする人,またその途上の人には,ぜひとも読んでおいてもらいたい本である.

温暖化問題の入門者には決してお薦めできない  (2005-05-01)
~本書は、近年注目を浴びている地球温暖化の主要原因がCO2等の温室効果ガスではなく、太陽活動であるという画期的な説を主張するものであり、非常に興味深く読ませてもらった。
しかしながら、本書で展開される太陽説は、私にはあまり説得力のあるものには思えない。著者は、過去およそ100年間の太陽磁場変化と地球上の気温変化との相関の存在(本書p123図3~~-18)などを根拠として挙げているが、このデータのもとになっているNature誌掲載論文によれば、この磁場変化は地磁気の変化の測定値から、いくつかの大胆な仮定にもとづいた現象論的な式から算出されたもので、決して無批判に受け入れられる代物ではない。実際、地磁気の変化の測定生データ自体は気温変化との対応はあまりよくない。また、著者は、この相関~~関係を得る上で、恣意的にデータを5年毎に平均するということを行っており、このために見かけ上、相関が強いように見えている。これは良識ある科学者のやることではない。副題に「埋まってきたジグソーパズル」とあるが、かえって余計なピースを増やして問題を混乱させることになるのではないかと思う。また、本書は一般向けに書かれているためであろうが、~~全体的にかなり乱暴な議論でごまかしているところが散見され、初めて温暖化問題について学びたいという人には決してお薦めすることはできない。ただ参考文献は、様々な観点を網羅して豊富に挙げられているので(中には全く関係ない「フラクタル」の本なども挙げられているが)その点は役に立つと思う。~

地球温暖化問題の概観を知るのに適した入門書  (2004-04-25)
 伊藤氏はアンモニアセンサーの開発で知られる物理化学領域の研究者で、「環境計測工学」講義を担当したことを契機に地球温暖化に対する独自の疑問を検討し始めます。その過程で「地球温暖化の新局面―太陽―気候相関のミッシングリンク」(『科学』1999年8月号)を執筆、現段階での地球温暖化を巡る状況を概観した本書が形作られました。

 伊藤氏は気象・気候の専門家ではないものの物理化学領域では第一線の研究者です。そうした方が地球温暖化問題に一から取り組んだことで、温暖化研究者の間では暗黙裏に無視されている太陽輻射の影響や気候シミュレーションにおけるフラックス補正といった素朴かつ科学的根拠が曖昧な点が指摘されています。また、地球温暖化と経済について名著と称されるいくつかの書籍の存在を知ることができた点は有用でした。

 本書を読む限り、地球温暖化の原因はなお明確ではありませんが、日本は京都議定書を批准したために二酸化炭素の削減に取り組むことを要求されています。「正確な情報がわかる前に行動をしなければいけない状態(P. 141)」が日本の現状です。一方、アメリカでは二酸化炭素削減のシナリオ分析を経済学者が徹底的に行っています。その結果、アメリカの二酸化炭素放出の伸びについての予想が他国よりも大きいために削減コストが他の国と相対的に高くなり、米国経済に悪影響を及ぼすとされました。それが京都議定書批准という行動に結びついています。しかし、同時にアメリカの国立科学アカデミーでは地球温暖化に関する詳細な技術分析を行っており、アメリカの京都議定書からの脱退が独自の状況判断によることを裏付けています。

 予測や要因について正確な情報が明らかでなく、人々の関心が強い状況下で対策が要求される地球温暖化問題の困難さを知る入門書としては幅広い視点を持った良書です。

地球温暖化の知られざる一面  (2004-01-26)
 この本を読むと、世界が地球温暖化に対しどのような対策を採ろうとしているのか、その優先性について理解できます。

 京都議定書の意味、アメリカの思い、日本の対応など政策面からと、ホントに地球の温度は上がるのか、といった技術面両方からの地球温暖化問題を理解できます。話が対話形式で進められることで、この手の本にありがちな、知識詰め込み型ではない、噛み砕いた内容になっているので理解し易いです。

 京都議定書を批准すると本当に地球の温度は下がると思っている人、火力・原子力発電所は悪魔だと思っている人、読んでみてください。今、使っているエアコンなんかを省エネ商品に買い換えると、環境にやさしいとおもっていませんか?

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