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Michael I. Posner
Marcus E. Raichle
養老 孟司
笠井 清登
加藤 雅子
日経サイエンス社
グループ:Book
ランキング:79715
価格:¥ 3,675
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カスタマーレビュー ![]()
脳科学と心理学の結びつきを知る、トンデモ学説を見破るためにも…
(2007-02-22)
よくマスコミで「情報が脳のこの部位に移って処理され…」と言うような説明を聞くことがある。まるで見てきたかのように客観的に説明しているが、そんなわけがない。実際にはきちんと計画を立てた実験を行なってから様々な処理を経た後の結果を解釈したものである。では、実際はどのように研究しているのか。それを一般読者向けに分かりやすく説明したのがこの本である。
正直言って内容はちょっと古い。人間の脳をスキャンする非侵襲的研究が始まってまだ間もないころの紹介本だ。しかし、そこで述べられている研究方法は別に古びていない。マスコミで当然のように語られている科学的成果が、具体的にどのように導き出されたものであるかが語られる。著者は有名な心理学者と神経学者だ。これを読むと、心理学実験の方法が使われていること、スキャン結果を数学的に処理していること、などが分かる。単に脳を測っているだけではない。そういうことは巷の脳本ではなかなか知ることが出来ない。
脳科学に関するトンデモ学説がどの段階で導かれたのかを考えるのも面白い。そういうのは途中で余計な価値推論をしてしまっていることがほとんどだ。そういうことを考える上でもこの本は役立つ。この著作は科学的成果を単に伝えるだけでなく、その方法論から説明してくれると言う点で、真の啓蒙的著作であるといえる。そういう点では今でも読む価値のある著作に変わりがない。
少し難しいかもしれませんが
(2004-12-27)
日経サイエンス社から出ている本なので、一般向けに書かれているのだと思うが、内容はもともと「IMAGES OF MIND」という洋書の翻訳で、しかも内容自体は著者のポスナーとレイクル(どちらも有名な先生です)が主に関わってきた研究論文の内容の紹介がほとんどですので、やや専門的なきらいがある。もともと著者らの研究論文は、イメージング技術を用いて、言語活動・視覚活動中の脳活動を捉えるという色合いが濃かったため、この本でも内容としてはその手の研究紹介が多く、ある程度言語活動と脳の関係を知っていないと読んでいても面白くないかもしれない。ただ、挿絵・写真が全頁カラーで、PETなどの(書かれた年がやや古いので、解像度はそれほど良くない)写真が豊富に掲げてあるため、研究者はこういうイメージング結果から、一般的に言われている脳機能の働きを推測しているんだな、ということがよく分かる。海外の専門論文が載っているジャーナルを読む機会は普通はあまりないと思う。そういった意味で、脳科学研究がいかにして行われているかを感じることができるという点でお勧めである。
認知科学の入門書として最適
(2004-06-11)
21世紀になってポジトロンやファンクショナルMRIなどを使って脳の機能を見ることはごく当たり前になってきていますが、20世紀の後半はまだ夜明け前。それまで解剖や動物実験でしかわからなかった脳の機能をポジトロンを使って少しずつ解明していく過程が描写されています。ポジトロンを使った研究としては初期のものがまとめられているので複雑な認知の解明を期待すると期待はずれですが、それでも、作者たちの仮説や課題設定のセンスのよさは現在でも十分見習うべきものと思います。

