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Peter William Atkins
米沢 富美子
森 弘之
日経サイエンス社
グループ:Book
ランキング:61504
価格:¥ 3,670
ポイント:36 pt
発売日:1992-06
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熱とはなんだろう―温度・エントロピー・ブラックホール… (ブルーバックス)
カスタマーレビュー ![]()
丁寧に手を抜かず判りやすい、エネルギ危機を控えて価値が高い名著
(2008-08-01)
ピストンとシリンダーの中にマスがきってある図で丁寧に説明されている。誰にでも理解できる内容ではないが、少なくとも根気ある学生ならば、必ずエントロピーの本質が理解できる。物理学や物理化学の教科書の副読本として最高のものの一つと思う。もちろん一般でも興味ある人には素晴らしい刺激になるだろう。来るべきエネルギー危機を思うと、エントロピーの理解はとても大切。エネルギーが集中して取り出しやすくなっている状態(これこそエントロピーが低い状態)こそが人類に必要なもの。このことをよく理解しないと、昨今の報道のように再生可能エネルギーを過大評価する愚を犯してしまう。著者はそこまでのことはいっていないが、エネルギー問題はエントロピー問題であると理解することが大切だと繰り返し、またヒートポンプ技術の大切さを訴えている。(エネルギは保存するからなくならない、なくなるのは負のエントロピー)要路も方は本著でエントロピーを理解して認識を調整して欲しい。自然とヒートポンプの大切さはもちろん、化石燃料の有り難さ、そして最終的には原子力や核融合の大切さが見えてくると思うのだが。太陽電池や風力も無意味ではないが、その有り難みを過大評価すると道を誤る。そこを理解する基礎はエントロピーなのだから。
恐れ入りました・・・。
(2007-09-20)
科学を専攻する者に立ちはだかる巨大な壁となり、また「エントロピー」などといった言葉に引き寄せられる一般読者のほとんどを寄せ付けない熱力学。
抽象的かつ難解なこの学問を真正面から料理して、一般啓蒙書として仕上げてしまったその手腕には、ただただ脱帽です。他の一般書にあるような変なごまかしは一切なし(アトキンス先生ですから)、しかも仕掛けたくさんで、難解であったはずの理屈が素直に頭に入ってくるようになってます。
こんな本があるからには、この、「世界のありかたを規定するもっとも堅固な理論体系」である熱力学の世界をのぞいてみない手はありません。ぜひ、ご一読を!。
必読熱力学
(2005-01-31)
確か大学院を卒業するまでに3回ほど完毒したと記憶する。
1回目は図書館か何かで借りて読んだ。その時はさほど熱力学を必要と
してはいなかったものの読み物的で丁寧に熱力学が解説されていたの
に感動した。(すでに大学学部程度の熱力学の講義の単位は取得済で
あったにもかかわらず...)
2回目は大学院の研究で熱力学の完全理解を必要とした時だった。
この本のことを思い出しすぐに購入し再読した。そのときは目から
ウロコの落ちる思いだった。今まで自分は熱力学を全く表面的にしか
理解していなかったのだと悟った。(それまで何回熱力学の講義を受け,
また独学したことだろう...)
3回目は研究を進めるにつれ,熱力学,特にエントロピーや自由エネルギー,
仕事などの概念について,もっと詳細で創造的な理解を必要とした時
(単なる公式の丸暗記と言う意味では無いという意味),再度この本を読んだ。
この本では分子とその運動と熱とを非常に視覚的に用いて懇切丁寧に
丁寧すぎるぐらいに解説しているため,例えば熱と仕事との違いは何か?
というようなものに対しても分子レベルからの詳細なイメージで理解
できるようにするところがスゴイところで,それを理解すれば例えば
熱と仕事の中間のような概念でさえも定義できるのではないだろうかと
想像できてしまうところが創造的であるユエンのところなのだ。
以来,私はこの本は決して手放さないと心に決めました。
わかりやすく,かつわくわくさせる本です.
(2003-04-20)
エントロピーの本質に焦点を絞った本書は,大変わかりやすく,かつわくわくさせる本です.このような分野にまったく親しみのない読者から統計力学や物理化学を専攻する学生まで,大変面白く,一気に読める本です.
私は学生の時にこの本を読んで,物理化学に大変興味をかき立てられました.昨今はエントロピーに関して非常に多くの本が出まわっていますが,それらの中で,この本は硬派なスタンスでとことん理解しやすい,という点で出色であると思います.
エントロピーの本質を,わかりやすく理解したいという理工系の学生の方々には,是非お薦めしたい一冊です.

