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岡崎 良介

日本経済新聞出版社

グループ:Book

ランキング:12958

価格:¥ 1,575

ポイント:15 pt

発売日:2008-02

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株式市場は現在進行形

カスタマーレビュー

流動性選好+確率変動の応用  (2008-08-02)
 
 要するに景気循環と投資マネーの動きを書いたもの。自分でトレンドを作る人向け
 ではなく,ちょうちんもちで尻から付いて行く人向け。

 市場間競争(選考)を考えた上で,実際的なデータが要領よく織り込んであるもの。
 流動性のわなのようなものにも言及があり,旧ケインジアンかと思わせるところもあり,
 きわめて興味深い。

 アメリカの住宅建設は,アメリカのビジネススクールで勉強するとよくわかるが,
 常にもっとも大きな経済指標。日本でもそうで,もっとも数の多い業種が建設業。
 サブプライム危機と出版のタイミングの関係はどうだったんだろうか。

 日本は伝統的に間接金融中心だったし,いまもその傾向を強めている
 ので,アメリカ型の分析が折り合い悪いところがあった。この本は,そのギャップを
 うまく埋めている。

 長年似たようなビジネス業界にいる人間としては,こういうタイプの本を書かれると
 ちょっと困る感じがする。 もう一つ上のレベルから,クライアントと話を始めないとと
 いけなくなる。

 残念ながら,この本には,制度的な誤解が何か所かある。連邦準備制度やアメリカの
 州立銀行の融資制限,住宅金融と保険,日米の民事再生法(破産法)など,
 かなり重要なものが多いのだが,すっぽり抜けている。
 前の金融担当大臣の竹中某氏は,法のシステムにまったく無知だったが,
 システム的与件としての制度的限界は,どんなに重視してもしすぎることはない。
 33年法と34年法は厳然として生きている。
 
 しかし,この10年ぐらいは,ストラクチャーの全体を,ひとりだけで細部まで考えて
 いくのがますます難しくなっているので,大きな俯瞰を見逃しやすくなっている。
 
 こういう本を時々読んでおくとよい。

理屈は正しいが・・  (2008-07-15)
言い換えると ローテーションの全てを当てなければならない。

石油があがると思って 急落したら、 駄目だし、不動産の時期と思ったら、長期間値下がりする事ともあるし、

まあ、暇な人向けの投資方法かな。都合良く波に乗れるのは難しい。

まともな会社の株が値下がりした時に買って、あとはほったらかしの方がボクは向いている。

膨大なデータが物語るもの  (2008-06-23)
まずは著者の膨大なデータ量に驚く。
そしてそのデータを解析し、傾向を見出す手法に感嘆する。

データは過去の蓄積にすぎず、
未来は予測不可能という主張も確かにあるが、
データから傾向を見出すことにウソはない。

すべての相場を横断し
ひとつの相場を縦断する
快感は本物である。

著者の真摯な態度と相まって、
決して損はしない一冊。


確率論として良書  (2008-06-08)
相場にローテーションがあるのは異論がない。アノマリーがあるのも異論がない。
しかしアノマリーはいつも通用するとは限らない。
そのときの相場によってこのアノマリーは使える、でもこのアノマリーは使えない、
という時はどうしたらいいのか説明が欲しかった。
現に今の相場に照らし合わせて、どう判断したらいいかわからないところが数箇所ある。

それでもあまたあるテクニカル本よりはずっと役に立つし、
米国の住宅市場を基準に考える新しい視点を与えてくれたことは素直に評価できる。
あくまで確率論の話と割り切り参考にする程度なら良い本だと思う。

前のレビューで誰かが書いていたように、
本書が出版されたのがサブプライム危機が勃発して情勢がはっきりしてきた後だけに、
後出しジャンケン、後付け講釈と言われても仕方ないと思うところもある。
欲を言えば、この先に金融のマーケットで何が起こるのか、
もう少し詳しく予想してもらいたかった。

アメリカ不動産市場をパラメーターに組み入れた循環論  (2008-06-07)
 底や天井を正確に当てることは不可能であるという前提でこの本を評価させていただくと、大きな流れを正確に掴んでおられます。特にアメリカ不動産市場が世界経済の消費メインエンジンであると見破ったことが本書の嚆矢でしょう。
 その指標としてREIT指数を中心に相場サイクルを解説しておられる手法はいままでの長期投資本にはなかった視点です。さらに価格革命的な動きをする株式等を大ローテ、うねりをみせる為替、CRB等を小ローテに分類する観点も好感が持てます(ジョージソロスの自己強化サイクルを踏まえた議論と認識しています)。
 ほとんどの長期投資本は時間と値幅の波動をコンドラチェフやクズネッツ等の経済学理論に依存しているだけで、本書のようにパラメーターとして住宅市場の動向を組み入れた視点が無かったようにおもいます。
 ただしタイミングや値幅、戦略について誤りが多いです。
 例えば、日本株の購入タイミングを高値からの下落率で20%としておられる点についてですが、今回2007年から2008年の下落フェーズで、塩漬け銘柄を作った人も多いかと思われます(筆者は東証を新興国並の相場と断っておられますが)。
 また、FXを為替ヘッジに使いましょうと提言されている一方で、株・債券は買いだけしか推奨しておられないのは一般の個人投資家(空売り、先物をヘッジングに使わない)を意識しておられるのでしょうか?
 特にバブル崩壊後から2003年まで空売り(先物売り)を続ければ大資産家(もしくは某カリスマディーラーのように)になれたのに、そこでアセットロケーションによる資産分散を行うよう提言される点については共感出来なかったので、☆3個とさせていただきました。

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