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竹中 平蔵

日本経済新聞社

グループ:Book

ランキング:9100

価格:¥ 1,890

ポイント:18 pt

発売日:2006-12-21

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カスタマーレビュー

☆5つの人、経済分かってるの?  (2008-09-15)
本書を読むと分かるのであるが、竹中さんは少なくとも財政再建至上主義者でなく、おおよそバランスがある人物であることは分かった。例えば竹中さんがいくら2,3兆の補正を組みたいときですら、マクロ運営の視野がない財政再建論者集団である財務省やマクロの基礎学力がない塩川財務大臣らに反対され苦労したエピソードなど。つまり竹中さんは性急な財政再建は間違いであり徐々に行うべきという論者であり、総需要管理の重要性を認識していた。またシステミックリスクに陥るならば資本投入が必要なときはすべきだし、ケインズ的な追加的財政出動に短期的ではあるが「効果があるといっている」点は、予想と反してマシな論者ではある。

彼の間違いの全ては90年代の分析にあろう。
例えば「企業から見た金融機関の貸出態度」は97年以外はおおよそ良好であるのにもかかわらず、不良債権が企業への貸出を抑制したという供給側の問題と「間違って解釈」してしまい、処理を強行し多くの企業を倒産させてしまった。あるいは90年代の財政出動が莫大な投資不足分を埋め合わせてマイナス成長を防いでいたのだが、97年橋本政権が政府支出を削った瞬間に経済が崩壊した事実を鑑みず、財政が支えていたという事実を軽視してしまったことだ。一言で言えば、財政出動効果を過小評価し、素朴に粗債務残高に怯えてしまい供給側の改善に性急に取り組みすぎたということだろう。

内外需ともに厳しい今、彼の生産性向上だけの政策がいかに国民を「幸せにしていない」か分かるだろう。株価を7000円台まで不必要に追い込んだ竹中さん、5年ポリシーウォッチさせていただきました。デフレギャップがあるのです。サプライサイドだけでは成長しないのです。そろそろ分かってください。

TV番組「竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方」とコラボさせた読み方が最高  (2008-07-19)
こんなに面白い本に出合ったのは本当に久しぶりです。2000年から2005年の間にビジネスの
第一線で働いていた人にとっては、当時を振り返って、国の最高権力が考えて動いているこ
ととが何だったのか、その考えとその指示で下々の官僚が行っていることが全く違っていた
ということ、その官僚の言葉一つで一般企業が過剰に反応してもっと違った動きになってい
たこと、などが思い知らされます。日記と題しているだけあって、内容がとても具体的で、
グイグイ引き込まれてしまい、車中で読んでいたのですが、その数日間は通勤時間が来るの
が楽しみなぐらいでした。裏会議の話など、著者ならではの実話録もあって読みどころ満載
です。

それから、いまBS朝日などでやっている「竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方」は大変
面白い番組で毎週見ていますが、この番組と本書と見比べると大変興味深いものがあります
のでおススメします。

民営化を含めた構造改革は、枠組み作り、法案作りと実行すべき民間人の人選、そしてその
後のモニタリングというところが政府の役割で、実際に構造改革を推進するのは政治家も官
僚もやってくれないのだなということも感じさせられました。実行部隊は民間人であるわれ
われ自身であるところが「何だかなぁ」と思いが至ります。城を築くのも、決めるのは偉い
武士ですが、実際に作ることはしないもんなぁ。

今、日本に必要な政治のリーダシップはこれだ!  (2008-05-18)
小泉内閣の構造改革の司令官だった竹中氏自らが当時の状況を記述した貴重な資料です。
竹中氏は当時もマスコミでも大きく取り上げられた金融改革/不良債権処理と郵政民営化という2つの大改革を成功させるために「経済財政諮問会議」と小泉首相の「信任」という2つの「武器」を最大限に活用してきました。竹中氏が自民党内の「抵抗勢力」と戦ってきた経緯と結果が素人でもわかるように平易に記述され、大変興味深く読ませてもらいました。

大改革推進に当たっては「骨太方針」「工程表」という永田町の今までの常識には無かった新手法を「経済財政諮問会議」という舞台で適用したことと、「戦略は細部に宿る」という流儀・信念が貫かれています。このような能力を持った大臣を得たことが未曾有の危機状況にあった当時の日本にとって幸せだったと思います。しかしながら民間企業のプロジェクトであれば当たり前のリーダシップが永田町に無いのは不幸です。日本は一時の危機は脱したとはいえ、まだまだ年金問題など難題山積みの状況です。日本の未来のためにも竹中氏のようなリーダーシップを発揮してくれる政治家の登場を望みます。

「正々の旗、堂々の陣」  (2008-01-21)
批判や抵抗、「竹中いじめ」のすさまじい逆風のなかで格闘する氏に友人から贈られたのは「正々の旗、堂々の陣」という短い言葉だったという。本書は、小泉改革の5年半の政策実現のプロセスの実体験を生々しく語っている。

本書は、政策主張ではなく、舞台の表裏で誰が何をどうしたかというプロセスを描いている。その結果、郵政民営化などの対立や抗争の実態を通じて、かえって利害の対立軸が簡明に見えてくる。構造改革や竹中氏を頭から否定し毛嫌いするひとには受け入れがたい自慢話に終始しているとしか見えないかもしれない。しかし、抽象論や難解になりがちな政策論をあえて避けて、いかに反対され抵抗されたかに集中して描いているので論点がかえってわかりやすい。

小泉内閣の発足時、私はアメリカで周囲の人々から竹中評を求められ「政治を知らない学者なので実行力に疑問」と返した。この見方は全く間違いだった。氏は、並の政治家以上に与党政治や官僚行政の地勢と用兵を理解し、学者ばなれした忍耐力と知略を発揮したといえる。小泉総理が「郵政民営化に反対するという決定は、民主党の最大の戦略ミスだ」と笑みを浮かべたというが、真の二大政党時代を制するのは政争や政局ではなく政策の是非にあると喝破していたのだろう。

小泉内閣の終焉から2年、本書が公刊されて1年が過ぎたが、現時点でも本書が読まれる価値があると思う。なぜなら今目の前で行われている「改革」の骨抜きと後退、無策の実相が、本書を読むとまるでフィルムの逆回しのようにありありと見えてくるからだ。

ハラハラ、ドキドキ  (2007-12-23)
満員電車の中、ハラハラ、ドキドキ読んでしまった。
平易な文章で書いてあるので一気に読める。

内容は主に以下の3点
・不良債権処理
・経済財政諮問会議
・郵政民営化

学者先生であるが、抵抗する官僚への対処、根回し、用意周到さ
など政治手法も非常に長けていると思った。

彼には政策に関する明確な現状把握と目的意識がある。
氏が実践された「戦略は細部に宿る」。
いい言葉だと思った。
企業改革にも応用できるか!?

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