Amazon - shikencho

アイテム詳細

野口 悠紀雄

日本経済新聞社

グループ:Book

ランキング:434968

価格:¥ 1,680

発売日:2002-07

只今品切れ中

このページのURLは
http://www.shikencho.com/shop/asin/Books/4532350026/

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

日本経済改造論―いかにして未来を切り開くか

金融工学―ポートフォリオ選択と派生資産の経済分析

日本経済は本当に復活したのか

モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本

金融工学、こんなに面白い (文春新書)

レビュー(Amazon.co.jp)

   本書は、大きな時代の変化を説く日本経済論である。いま日本経済に必要なのは、大組織から小組織へ、さらには組織から個人への変化だと主張している。

   本書全体の主張の骨子は、「日本経済の構造改革は、企業改革とほぼ同義である」ということだ。具体的にいえば、「大きくて価値の低い企業に支配されている経済を、小さくて価値の高い企業がリードする経済に変える」ことが日本経済の課題だという。

   この点を明らかにするために、そもそもヨーロッパにおいてなぜ企業制度が発達したかが論じられる。また、急速に進むIT革命の本質や、中国の工業化の日本経済への影響についても議論される。さらに、日本の金融問題にも触れ、物価下落の根本原因は中国の工業化などリアルなものだという。金融緩和では、日本の問題は解決しないということだ。

   日本には、政府の強いイニシアティブに期待する声が強い。しかしそれも正しくない、と著者は言う。本当に必要なのは企業の変革なのだ。この点との関連で、著者は小泉改革に懐疑的である。

   最後の章「大学改革がなぜ必要か」では、専門大学院の必要性が主張されている。実務分野における専門家が必要だからだ。日本経済再生のためにこの主張は重要だ。しかし、この部分の議論は簡単すぎる。少なくとも、日本の大学が抱える問題を体系的にえぐり出す議論を予想して読むと、期待はずれだ。

   本書では、日本経済が抱える多様な問題が論じられている。正攻法の議論を堂々と展開しているが、論旨は明解だ。文体もエッセイ風で、一気に読み進めることができる。ちょうど、出来の良い短編小説を読むような具合だ。

   読みやすさの理由は、説明のための事例が多く、それがおもしろいからでもある。事例に添えられたコメントも簡潔で適切だ。みずほのシステム障害や雪印乳業の牛肉捏造(ねつぞう)事件など、新しい事例が多い。軍事関係の歴史的事例も多用され、興味をそそる。(榊原清則)

カスタマーレビュー

戦時体制経済からの脱却は、企業と個人の組織、意識改革から始まる。  (2005-04-08)
 筆者の以前から主張している、「1940年の戦時体制経済の
効果と弊害」について後半部から述べられている。総需要が旺盛
な高度経済成長期には、1940年の国家総動員体制は非常に効
果的で実際に日本の奇跡を生んだのだが、バブル崩壊後の日本で
は1940年体制は弊害ばかり生んでしまうという主張である。

 この本の中では、政府が変わるのではなく、企業や個人の意識
改革の方が重要だと述べられている。

「動物的な直感」で書かせてもらいますと・・・  (2002-12-24)
経済学には全くの素人である私です。しかし、野口教授の著作は、前からよく読ませて頂いております。高名な経済学者であり、元大蔵官僚の方とは思えない程(失礼!)一般人の視点に立ち、複雑な事柄も簡潔明瞭に読者に分かりやすく説明される姿勢に非常に感銘を受けております。

話の次元は全く違いますが、野口教授はかねてより経済学の師であるヤコブ・マルシャック教授について、エッセイ等でその業績を宣揚されておられます。「師弟関係」はどの分野においても大事な部分だと思います。
そういった部分も、私が野口教授に対して共感する部分の一つです。

私の中での読書は、あくまで時間の「消費」ではなく、将来に対する「投資」であらねばならないと、心がけております情報が溢れかえっている現在「本質を知る」事が、より一層大事になってくるのではないでしょうか?

是非、薦めの一書です。

自己弁護か? 遅きに失した提言  (2002-09-26)
この本が「1940年体制」(これは名著)の後、間をおかずに出版されていれば、教育といった中長期課題(成果が見えるまで一定の時間を要するという意味で)も含めた当を得た指摘と言えただろうが、いまとなってはこの10年を振りかえっての評論と自己弁護としか言えない。また、この緊急時に短期的にまずしなければならない方策について具体的な提起がない。マクロ経済が「場」の形成という意味で如何に重要かということがわかっていないのではないか。「インフレターゲット」策への批判や金融緩和、円安誘導への懸念は、一見的を得ているように見えるが、国内需要の活性化と資源の循環をスムーズにするという視点が全くかけているように思う。中長期にこういった施策を継続し続けることは愚策だが、いま短期中­的にすべきはこれであり、そのことと不良企業の退出とは両立できると考える。
筆者の構造改革論は、課題としてあげられた項目(企業ガバナンスのあり方等)自体は間違っていないが、「構造改革さえすれば・・・」の捉えは間違いだ。譬えは悪いかもしれないが、この提案では身体の悪い臓器を全て移植しそれは成功したが、体力が弱って多臓器不全を起こして結局は死んじゃったということになりはしないか。体質(風土)の改革はある程度の時間がかかる。遅くに失してはいけないが、短期的な療法も織り込んで進めないと効果は上がらない。「整理棚」を並べ替えた方がいい。

経済を業とする者には必読の書  (2002-08-17)
あのとき、みんなが浮かれていた時代だった。『バブル』という言葉を最初に発したのは野口先生だった。これはバブルなんだ。株の上昇(38000円)や土地の値上がりを、ちょっと高いのかなとは感じつつも、今の1万円を切る株価など思いもよらなかった。先見性は、誰にでもあるものではない。それを理解することさえ難しい。本書は、みずほのシステム障害と日本海軍の戦艦武蔵との比較から語られる。1・大艦巨砲主義は、いかなる状況下でも誤りという訳ではない。2・大艦巨砲主義が時代遅れになったことは、早くから海軍内部で認識されていた。3・これら艦船の乗員たちは、世界最高水準の戦闘員であった。それがなぜ、敗北に至ったのか。日本経済は、なぜ現在のような状況に落ち込んでしまったのか。この10年で世界は一変した。とりわけ重要なのは、アジア諸国の工業化と、新しい情報技術の展開だ。いつものように先生の文章はウイットに富んでいて、読み手を充分に楽しませてくれる。10年後の未来、あのとき『企業からの革命』があったねと、誰かと話しているのだろうか。

日本経済 企業からの革命-大組織から小組織へ  (2002-08-01)
「ネクストソサイエティ」等でピーター・ドラッカーが述べている世の中を動きを、日本にあてはめ具体例で説明している。野口氏の文章はよくまとめられており読みやすい。しかし「ネクストソサイエティ」が大増刷されている今、これほど他人の意見をパクってもいいのかなぁー、と思ってしまうのも事実。

Special Menu

Category Menu