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伏見 威蕃

日本経済新聞出版社

グループ:Book

ランキング:3879

価格:¥ 2,100

ポイント:21 pt

発売日:2008-01-19

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カスタマーレビュー

ページをめくった喜び  (2008-08-10)
 インターネットの発展に伴って今まで知的産業とされてきた弁護士、税理士、会計士の簡単な諸手続きや、医者が患者を診察するために使われる高度な解析は国境を超えて発展途上国にある各会社で行われ、今後先進国ではこのようなことはますます海外でも任せられるようになる。これが現実になれば知的な職業とされてきた仕事が先進国ではいらなくなり、失業者の増加が数年後に数字で正確に表せること、また現実化する約20年前にすでに世界企業が準備を始めていることなど世界経済のスピードの速さがこの本からうかがえました。

 この本を初めて読んだ時は「恐ろしさ」がこみ上げましたが、それよりも「ページをめくって知った喜び」の方が大きいと思います。



ITが生み出したフラット化の現実を納得させられる本  (2008-07-12)
IT機器の技術革新とインターネットの普及が、ITバブル期に光ファイバーのグローバルな通信網敷設を促進し、バブル崩壊後に光ファイバー網の低コスト利用を可能にした。それにより、インドや中国が、アメリカのすぐ隣に存在するような身近なものとなった。
世界の水平分業が飛躍的にスピードアップされ、インドや中国をはじめ多くの国々がサプライチェーンに組み込まれ、企業が事業活動を展開している。その実体がこれでもかこれでもかと具体的事例で積み上げられて行く。この本はアメリカの視点からの膨大な事例を織りなしたレポートである。初版を読んだ読者の反響をさらにとりこんでいるようだ。
現代世界の経済・社会と企業の関わりは、時差を逆にうまく活用しながら、あたかもフラットな空間領域で行動しているかの状態で営まれているというのが著者の主張だ。具体的なレベルでフラット化の意味を体感的に理解するのに役立つ本である。日本もまさにアメリカと同じベクトル上にあると思う。世界のサプライチェーンにうまく組み込まれる上で、教育水準とインフラ基盤の成熟が如何に戦略的要因となったかがよく分かる。
インターネットのマイナス局面も冷静に理論化し、レポートされている。現代世界の構造を知るための必読書だと思う。

驚きの、世界のつながりかた  (2008-06-19)
世界はフラット(平ら)化している、
人々は人種、住まい、階層などの社会的枠組みを超えて
すばやく、簡便に、かつ安上がりにつながりを持ち
協力しあうことができる道具と能力を得た、という論旨が
具体的な多くの例で展開されています。

この上巻では
インターネットの普及やアウトソーシングの広まりなど
フラット化の要因となった10の要因についてや、
さまざまな側面から検討したフラット化について、
フラット化が進む世界で暮らす我々の身の処し方などが
書かれています。

アメリカのアウトソーシングを担っているインドを初めとして
中国や日本など、幅広く具体例があげられています。
アメリカからの電話を受けるインドのコールセンター、
アメリカの病院のCTスキャンの読み取りをするインド放射線医など
驚くようなグローバリゼーションが、
世界では当然のように行われているそうです。

著者は世界のフラット化におおむね好意的ですが
子どもたちの未来を考えると、不安もあります。
これからのために著者が提言することは
勉強をし続けること。
。。。大変で、わくわくするような世界の形がしめされています。

盛りだくさんな21世紀史  (2008-06-01)
まだ始まったばかりの21世紀ではあるけど、盛りだくさんな21世紀史です。ベルリンの壁の崩壊からコンピュータ、ウインドウズ、インターネット、ブログ等の発明があって、中国、インド等を含めた世界が密接に関わりを持った新しい世界が出現している・・・って内容。
基本的には、知っている内容だし、テレビや新聞でもよく見かける話。でも、これだけまとまった形で見せ付けられると圧倒されます。特に、ふんだんに語られる例が面白い。なんとなく、知っていたことや感じていたことが質感をともなって実感されます。
全然知らないことを伝えるのもメディアの力だけれど、知っていることに形を与えるのもメディアの力として大きいだなって改めて感じました。
この本、面白いです。知ってた話なのに、読む前と読んだ後の自分は違うような気がします。

地球規模で比較優位が展開されていく  (2008-03-30)
アメリカ人ジャーナリストが書くグローバル化の本

著者の定義のフラット化とは色々な経済活動が国境や
それまでに認識されていた各種制約を越えて展開
されていくことを言うそうです.
上巻は主にフラット化の現象をとりあげ,
その現象が起こった要因を挙げています.

ジャーナリストが捕らえているグローバル化とは
どうしても現象にとらわれがちで,その底辺に流れている
背景を見落としがちですが,著者はその要因として
ITの進化を中心に原因を探ろうとしています.
またそれらの要因を3重の収束,つまり,従来からの
機能が変わってゆくこと,従来からの風習から
変わってゆくこと,そして従来からの
制約からどんどん解き放たれて自由になってゆくことが
まるで竜巻のようにそれぞれがそれぞれをどんどん
変えてゆく現象がおきていくと述べている.

内容としてはそんなに難しくは無く,また比較優位で
表現できる内容なのでそんなに新発見などは私にはなかった.
また,グローバリズムできないものとの対比などは
残念ながらなかったので一方的な視点(とは言い切れないものの)
な本の可能性は否定できないように考える.

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