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東洋経済新報社
グループ:Book
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発売日:2005-09-23
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基本スキル系、「思考の型」を身につけるための本
(2006-06-24)
本書は金融について何かしらの論を唱えている本ではない。
むしろ本書は基本スキル系の「思考の型」、カタカナで言うところのフレームワークを使えるようになるためのトレーニングの本である。それを使えるようになって稼げるヒトになれ、ということ。そんな個人に語りかけているアクセントがあって、力に「」がついている。
フレームワークを使ってモノを考えると、楽でいい。思考をなるだけショートカットできるからだ。
ただそれを身につけるためには、ちょっとした訓練が必要で、普段から気をつけて実践するしかないので、この種の本は良い手助けになる。
で、この本の帯には
「金融コンセルティングの最前線で生み出された思考の「型」をマスターしよう!」
と、書いてあるが、実はこれには偽りがあってむしろ逆。
すでに古典である思考の「型」を金融の場で展開してみたらどうなったかを示してくれている。別にどれもこれも目新しいものではない。
ただ価値があるとしたら、やはり金融を実例にとっていること。
時に軽妙な文章から推察するが、金融業界には「俺たちの業界は特殊」という観念がある。そこにきて各種のフレームワークは製造業中心でできているし、金融主語で考えた場合にピンとこないヒトが多いのかもしれない。
そんなヒトに、この種のフレームがちゃんと使えるのだ、という実例を示してあげている。構成は、各章で1ある「型」の紹介→2他業界の例→3金融での例 となっており頭に馴染みやすいのでは。
金融機関にお勤めの方にはお勧め
(2005-12-04)
3C分析やバリューチェーン、経験曲線など、本書で紹介されている考え方に目新しいものは皆無といってよいし、戦略的思考に関する良書なら他にいくらでもある。
従って、コンサルタントをはじめ、金融機関以外の方に本書はまったくといっていいほどお勧めしない。
しかしながら、金融機関に勤めている方にはぜひとも読んでいただきたい一冊である。
「戦略的思考って何?大切とはいうけれど、なんか難しそう…」という方にとっては、戦略的思考を金融業という身近な例を通じて学ぶきっかけになると思われる。
また、金融機関の企画部門にいる方で、「戦略的思考なんて勉強しつくした。いまさら言われるまでもない。」という方には、本当に自行の戦略が、戦略的思考に基づき決定されているかを自問自答しながら読んでいただきたい。
なぜなら、現在の日本の金融機関の多くは、残念ながら本書で提案されているような戦略的思考を基に戦略を立てているとは思えないからである。私自身、金融機関に勤める一員として、自省の念をこめてお勧めしたい。

