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野口 悠紀雄

東洋経済新報社

グループ:Book

ランキング:251719

価格:¥ 1,680

ポイント:16 pt

発売日:2005-11

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カスタマーレビュー

基本の方向性は正しい  (2008-02-03)
論理的に良く寝られている良書なのだが、いくつか疑問点、問題点も見える。

まず「郵政民営化は間違い」説。著者も言っているように、郵貯が国債一辺倒でも
潰れなかったのは、金融統制という保護の下での話だ。それを外された以上、ほって
おけば民間融資機能を持たない郵貯は必ず破綻する。結局は民営化しか道は無いだろう。
(筆者自身、間接金融はダメで徹底的な金融自由化を求めている)

それと「少子化は問題ない説」。社会保障はもちろん、国力、文化水準などを考えれば
人口減は由々しき問題だ。北欧が豊かだというが、EUとしての影響力があるだけで
一国レベルではけして大きな影響力を持つとは言えない。そもそも北欧は日本ほど
老齢社会ではない。

他にもいくつか気になる部分が。
でもそれらを差っぴいても良書であるので読んで損はない。

日本経済低迷の構造的分析  (2007-03-08)
日本経済低迷の原因は日本企業の収益性の低下にあり、戦前に組まれた政治経済体制―1940年体制に起因するとの分析が述べられていました。

間接金融、金融規制、特定産業の重点育成という1940年に構築された発展途上時の成長を主眼においた政治経済体制がいまだに続けられているとの指摘に驚きました。

戦後から金融を国家の統制下におき産業育成を重点的に進めてきた日本において、現在の経済停滞の犯人としてつるし上げられ、突如グローバルな自由競争に突入させられた日本の金融機関についての認識が少し改まりました。

日本経済復興の鍵は個々の企業の収益性の向上と新規産業の育成いう結論はすんなり腹落ちしました。しかし系列システムや垂直分業が全般的に否定されている点は業界や個々の企業のビジネスモデルを無視した少し乱暴な議論だと感じる小生は1940年体質なんでしょうか。

現代日本の問題点を鮮やかに切る  (2006-05-14)
野口先生と言えば「超整理法」シリーズの方が有名(?)となった感もありますね。自分も超整理法を長年実践しお世話になっております。

この著作は、ご本職の日本経済論の立場から、現代日本の抱える問題点(1940年体制(間接金融主体)の継続、企業の低収益、年金、税制)を鮮やかに解説した名著だと思います。

最近、グーグルや「ウエッブ2.0」など、いよいよネット第2世代による世界制覇(?)が現実味を帯びてきた今、日本人として、日本の抱える問題点を整理するため読んでおくべき本の一冊だと痛感致しました。

残念ながら、当面自分個人の資金運用としては、外国株式主体とならざるを得ないですね。この本を読んだ後では(笑)。

もはやお上には頼れない。自己責任でスキルと資産を持つこと。  (2006-02-21)
 野口先生の持論である、1940年の戦時体制が今だに
制度として続いており、それが現在の日本企業の利益
率の低さの原因であることなどについて書かれています。

 また、現在の日本の最大の問題である年金財政につい
ても書かれており。驚くべきことに、年金制度が始まった
当初の厚生省の計算ミスによって、現在の年金財政の赤
字が引き起こされたと指摘してます。

 これは非常に興味深い内容でした。今のお上(政府官
僚)は、絶対に過去の過ちを認めないでしょうから、巧
妙に論理をすり替えて国民から税金を搾り取ることでしょう。

 取りやすいところから取り、無知なものからとってい
くのが、常套手段です。

 他の本でも指摘されておりますが、政府の借金が1,000
兆円を超えており、年金制度も破綻(すでに破綻している
かも)の可能性がある日本。とても心配になりました。

 個人でできることは、正しい知識を持つこと。それから
国家の庇護がなくても生きていけるスキルと資産を着実に
準備をすることだと思いました。

明快かつ納得の論理展開  (2006-01-22)
この本は主に現在(2005年)の日本経済の不況の原因が
1945年体制以降続いている間接金融による銀行支配にあり、
また企業のリスク回避的な行動にもあることを指摘している。
従ってそれらを克服するには45年体制から続いている間接金融
から直接金融に移行し、リスク回避的な企業が市場から直接
資本を集め新しい事業を立ち上げない限り今後の日本経済は
立ち行かなくなることを指摘している。
企業がリスク回避的であることを利益率の低さから考察し、
食料自給率の低さこそが日本の食糧の確保を確かなものにしている
など常に自分の考えをグラフなどの具体的な数値を用いて論じている
ため納得せずにはいられません。いくつか専門用語が出てきますが
その後に必ず要約された説明が書かれているので経済を専門に学んだ人
でなくても納得しながら読めます。
ただこれからの経済を主導していく新産業はどのような
ものになるのかという問いに対して、今その答えを出すのは難しい
ということでしたが憶測でよかったので個人的には筆者自身の考えを書いて欲しかった。

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