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野口 悠紀雄

東洋経済新報社

グループ:Book

ランキング:83756

価格:¥ 1,575

発売日:1995-04

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暴かれた[闇の支配者]の正体

カスタマーレビュー

良くも悪くもネーミング(「1940年体制」)の勝利  (2008-02-20)
これまで日本社会の特徴とされてきた「終身雇用」「年功序列賃金」「間接金融主体」などの経済社会体制は、戦後に新たに構築されたものではなく、実は殆どが戦時中の国家総動員体制の産物である!── という問題提起が印象に残るが、逆に、問題提起とその検証だけで満足してしまっている感がある。例えば、「戦前はわが国経済も英米型(直接金融主体・流動的な労働市場etc)だった」ことを以って「英米型の経済体制に回帰すべし」と大見得を切っているが、百歩譲って戦後体制はわが国本来の姿ではないとしても、では戦前の体制はわが国本来の姿だったのだろうか? 残念ながら、本書ではこうした自説に対する批判的検討は皆無である上に、対案も「現状を打破すべき」と怒鳴るだけで具体性ゼロ(汗)。とはいえ、「1940年体制」というキャッチコピーは現在でも斬新に響く。本書の存在価値はこのネーミングのみにあると言っても過言ではない。

封印された戦前史  (2005-05-11)
間接金融、経営者支配、年功序列制、終身雇用といった「カイシャ」中心主義で「日本的」な経済体制は実は軍需物資を増産するために、かなり強引に導入されたものだった。

また、社会保障制度も1940年前後にその萌芽が見られるし、戦後の農地改革も実は戦前から日本でお膳立てされていたものだった。

これをどう考えるか?「戦争のために作られた制度だから改革すべきだ」といえるだろうか?そう話は簡単ではない。しかしながら多くの日本人は、戦前は戦争に勝つために兵士として、そして戦後は会社のために企業戦士として行動していた。つまり、忠誠の対象がかわっただけにすぎない。この時代に植え付けられた思考パラダイムを変えない限り、政治も経済も改革はあり得ないだろう。

この時代については誰も見たがらず、いわば日本史の「ブラックボックス」であるが、それだけに有益な発見もある。この本を読んで改めてそう思った。

仮説はおおむね成功していると思うが・・・・。  (2004-08-20)
現在の経済が戦前の制度(著者は1940年体制と名づけた)を引き継いでいるという仮説を立てた本である。

1940年体制(生産を優先し、競争を否定した戦時体制)が残存し、その結果消費者がいかに不利益を被っているかを明らかにした面はなるほどと思った。ただ、借地権者を「弱者」でないといって切り捨てたり、社民主義では消費税の増税は検討されるべきだといっておきながら、村山政権が消費税増税を容認したところを批判しているところは、どうかと思う。新版でどのように修正されているのだろうか。

闇雲な「改革派」と成らない為に.  (2002-09-20)
今æ-¥è¡Œãè©°ã¾ã‚Šã‚'見せているæ-¥æœ¬ã®ä½"制が一ä½"どの様にã-て出来上がったかã‚'å¹³æ˜"に解説ã-たã"の本は「æ-¥æœ¬ã®ç¤¾ä¼šä½"制」というものが実は人為的な諸制度の積み上ã'により作られたものであるã"とã‚'教えてくれる極めて意義深い読み物である。ã-かも行き詰まっているのはç"Ÿæ¥ã®æ-¥æœ¬ã«èµ·å› ã™ã‚‹ã®ã§ã¯ãªã„「国家総動å"¡æ³•」ã‚'中核とする社会運å-¶ã®æ©Ÿæ§‹ã§ã‚ã‚‹ã"とが次ã€...と証明されてゆく。

今æ-¥ã€Œæ"¹é©ã€ã‚'求める声は巷に溢れているが一ä½"どちらのæ-¹å'にå'かえばよいのか多くの人ã€...はå...ˆç«‹ã¤ä¸å®‰ã«èŽç¸®ã™ã‚‹ã°ã‹ã‚Šã§ã‚る。å...ˆãšã¯å·±ã®ä»Šã„ã‚‹è¶³å...ƒã‚'明確に認識ã-なã'れば次の一歩ã‚'踏み出すã"とが出来ぬのはå½"然の事。半ば「第二の自然」とåŒ-ã-た「ï¼'9ï¼"0å¹'ä½"制」ã‚'æ"¹ã‚ã¦æ•µã¨è¦‹æ®ãˆãšã-て何の「æ"¹é©ã€ã§ã‚ろうか。æ-°ã!Ÿ!なä¸-界へ踏み出さねばならぬ今æ-¥ã®æˆ'ã€...にè'-è€...はã"う言っているのだ。「恐れる事は無い。æ-¢ã«ä¼¸ã³ã‚„かなæ-¥æœ¬ãŒï¼'9ï¼"0å¹'ä½"制の導å...¥ä»¥å‰ã«ã¯å­˜åœ¨ã-ていたのだから」と。ã"の本はæˆ'ã€...に勇æ°-ã‚'与えてくれるのである。

変化した環境 変わらぬ体制  (2001-03-14)
日本の経済が高度成長期に正当化された1940年体制。1990年からバブル崩壊後の時やっとこの体制はどこに問題があるかと目覚めた。著者は過去の美しい誤解で称賛された「日本式経営」や「日本式経済体制」はもともと“日本”元来から有していることを否定され、むしろ戦争のために作られて、戦後改革の時に単に経済体制の上に止まり、基本的な部分はそのままに生き残され、そして「日本式」に名付けられたと指摘している。それから、著者はこの体制は戦後日本の企業、金融、官僚体制、土地改革にどのようにして確立されたか、または高度成長の時にどのように役立てるか、したがってこの体制の基本的な理念と90年代に入るとしばしば出された問題点を説明ている。最後はこの体制をどのように改革すればいいかを提供する。外国人である私にとって今の日本経済がなぜこんなにだめみたいになったのかの困りにいい思索の材料を与えてくれる。日本の経済に興味がある人はぜひ一読してください。絶対に失望させないと思うから。

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