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東京創元社
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カスタマーレビュー ![]()
表紙以外は『重力の使命』に軍配!
(2004-07-16)
長楕円形の惑星に住むメスクリン人の商人・バーレナンに、観測に訪れた地球人が“おっことした”ロケットを回収してもらうという話です。
この星は赤道付近は3Gですが、ロケットが落ちた極点付近は700Gという環境なので、人間ではそこまでたどり着けないのです。
そこまでの道のりを、冒険小説風に描くのですが、環境描写がきっちりと化学/科学的に描かれているため、ハードSFの嚆矢と言われるのが本作です。
このあたりは同じくハードSFの傑作ロバート・L・フォワードの『竜の卵』と似た印象です。
本書が異様に感じるのは、『20億の針』と同様の「めっかった」とかいう例の(ヘンな)訳文もそうですが、ファーストコンタクトものに近いタイプであるにも関わらず、接触と言語・文化の習得がスッポリ省略されていることにあります。
冒険ものとしては面白いのかもしれませんが(私は冒険ものはあまり好きではないので)、ハードSFとしてはせっかく魅力的な舞台を容易しながら、センス・オブ・ワンダーとして生かしきれていないような感じがしました。
ただ、歴史的にも『竜の卵』などの(ホーガンの中期以降ような名目だけのものではない、真の意味での)ハードSF作品を読む前に読んでおくのがベターでしょう。
訳文は問題だが、この復刻版最大のウリはカバーイラスト(加藤直之氏)の素晴らしさ。ハヤカワ文庫版がサソリをモチーフにメスクリン人を描いたの対して、この加藤版ではエビなどの甲殻類をベースにしているという違いが面白いところ。
ちょっと違う感じがする
(2004-07-12)
以前にハヤカワ版で読んだときと比べると、とにかく読みにくい感じがします。一つのセンテンスを読んで、もしかしたら英語ではこうなっているのだろうかと考えて、あらためて和文を読んでようやく文意がわかる次第。それでなくても頭を使うことの多いハードSFとしては難儀でたまりません。1965年の訳がいまだに使われているようですが、そろそろ変えてもいいのではないでしょうかねエ・・・

