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井上 一夫

東京創元社

グループ:Book

ランキング:336527

価格:¥ 588

ポイント:5 pt

発売日:1976-07

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カスタマーレビュー

カーの長編処女作  (2007-01-28)
パリのクラブで新婚初夜の公爵が首を切られて殺される。しかし、現場となった小部屋は刑事が見張っており密室状態だったというお話です。

密室物の帝王と呼ばれるカーですが、処女長編もやはり密室物です。
カーのもう一つの特色であるオカルティズムについては、人狼伝説をモチーフにとっているもののそこまで強くありません。整形手術という合理的な説明が最初になされているからでしょうか。

密室トリックについては洗練さが足りず、真相については誰でも言い当てられてしまいそうなのが玉に瑕ですが、後にこのトリックを昇華させたことを考えるとカーの原点として興味深い作品です。

良くも悪くもカーの持ち味が出た処女作  (2006-12-05)
カーの記念すべき処女作。蘇る「夜歩く」人狼。濃厚なオカルティックな雰囲気。その中で起こる不可能犯罪。冒頭で読者を驚かせ、かつ惹き付けるカーの特徴が処女作から出ている。本作を発表する前、カーは友人にこれを読ませた所「私にはサッパリ分からなかった」という返答を聞き、自信を得てデビューを果たしたと言う。ミステリ・ファンはその友人に感謝しなければならないだろう。

しかし、カーの後の多くの作品に見られるように本作も竜頭蛇尾なのである。最後に明かされる不可能犯罪の真相は、担当警部に鼻で笑われる程浅薄なもので、正直読んでいてガッカリした。平均点でクィーン、クリスティに勝てない所以である。良くも悪くもカーの持ち味が出た記念すべき処女作。

バンコラン  (2006-10-31)
言わずと知れたディクスン・カーのデビュー作。

幻想的に描かれたパリと探偵のバンコランがえもいえぬ魅力をかもしだしています。

密室トリックもシンプルそうでいて、案外微妙に凝っているのが面白い。

まだオカルト要素が物語の筋と噛み合いきれていないきらいもありますが、大時代的雰囲気やチェスタトン風ロジックはまさしくあのカーのデビュー作なのだと思わせます。

人狼伝説  (2002-12-25)
殺人鬼の元夫が顔を整形して妻を殺しにやってくる
という人狼伝説と
蠱惑的なエロティシズムをミックスして
微妙なトリックを成立させている
カーのデビュー作です

怖がらせ要素で読者を楽しませようとする作品群の中では
トリックと内容が融合して
良い出来になったものでしょう

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