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東京創元社
グループ:Book
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カスタマーレビュー ![]()
このトリックは感心できない
(2006-10-29)
カーの不可能犯罪物の代表作とされる作品。私は、ミステリに関しては高等遊戯と割り切っているので、バラバラ殺人が起こっても死者が蘇っても構わないと思っている。しかし、本作のトリックはどうであろうか。
不可能犯罪が起こるのだが、ある人物が犯人だと仮定すると、簡単に解けてしまうのである。しかし、いくらカーでもそこまではしないだろうなぁと予想していた。トリックについても、人物像についても書けないのだが、その人物を犯人にする事はカー得意のサービス精神でもなく、意外性のあるトリックでもなく、単に嗜虐である。カーにはもう一段上のアイデアを期待していた。
しかし、結局はその人物が犯人だったのだ。個人的には失敗作としか思えない。
ちょっと
(2005-11-05)
カーが他の作家と比較して優れているのは、一つの作品の中に多重の要素を詰め込み破綻させない構成力と、ストーリーテリングの素晴らしさです。この作品も、二人の人物の真贋、魔術、自動人形、殺人、愛など様々な要素を詰め込みながら破綻無く、なおかつフェアに仕上がっています。雰囲気はオドロオドロ系で、全編に妖気が漂っています。
ただ、庭での殺人風景をイメージしてしまうと、やりすぎなんじゃないかと思ってしまい、ため息をつき頭を抱えてしまいます。この作品に関しては読者によって評価が分かれるのではないでしょうか。でも、「曲がった蝶番」というタイトルはきわめて暗示的で好きです。
カー名義の最高傑作
(2002-12-24)
この作品はカーのストーリー性とトリック
意外な犯人とエンターテイメント性が有機的に結びついた最高傑作の一つです
タイタニック号もどきの豪華客船の沈没の際に
入れ替わったと見られる貴族の相続人問題を軸に
独りでに動く機械人形の謎(ポーのチェス人形を思わせます)
衆人環視の迷路内の奇怪な死
サタニズムの不気味な影
そして意外な犯人と各所に散りばめられたその証拠の数々
これこそがカーの到達点といえるでしょう

