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東京創元社
グループ:Book
ランキング:276487
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カスタマーレビュー ![]()
自らの限界説の後の作品だが...
(2006-09-27)
作者自身の「6作限界説」を越えた9作目の作品。しかし、本作は大トリックこそないものの、パズラー小説としては上出来だと思う。
舞台は高層アパート(今の日本で言うとマンションに近いのではないか)。破産寸前の青年が最後の賭けに出た競馬で負け、その後、屋上で銃声が。青年が絶望の果て自殺したと思われるが、実は殺人だった...。動機を持つ者は ? そして、犯行が可能だった者は ?
犯人の正体を掴んだヴァンスが最後に捨て身の仕掛けを打つのが面白い。インテリの作者が競馬を取り上げるのも興味深い。しかし、恨みは建物の構造である。マンションの屋上に庭(=ガーデン)があると言われても、私などにはピンと来ない。建物の構造を想像しながら読む必要があるのだが、それもまた一興か。
冷静が肝要
(2005-03-31)
ファイロ・ヴァンスシリーズ第9作目。
屋上庭園でピストルに頭を打ち抜かれて死んでいる青年の謎を解き明かすお話です。
謎の電話によってヴァンスが事件現場に呼び寄せられたり(前作は手紙)、他にも前作「カシノ殺人事件」との類似点が認められますが、前作がいささかゴテゴテしていたのと比較すると今回の方がスマートに仕上がっていると言えるかもしれません。
全体的に芝居がかった雰囲気がありますが、普通の推理小説として十分楽しめる水準であると思います。
ギャンブルに対する箴言も上手く物語と絡めてありますし、ここ数作の中では出来が良い方ではないでしょうか。

