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東京創元社
グループ:Book
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カスタマーレビュー ![]()
懐かしい作品だが
(2006-10-02)
作者の7作目。本作を読み始めて気付いたのだが、本作の抄訳が小学校の図書館に置いてあったのだ。その時の邦題は「魔のプール」。そんな訳で懐かしいデジャブを感じながら本作を読み始めた。
しかし、残念ながら内容は自説の「6作限界説」を自ら立証するようなものだった。話はその地方に伝わる"ドラゴン伝説"に全面的に依存している。豪邸のプールに飛び込んだ青年がドラゴンに攫われたかのように忽然と姿を消す。プールの底にはドラゴンの足跡が...。いかにも苦しい設定だ。おまけに老婆が「八つ墓村」よろしく、「死体はドラゴンが山の洞窟に運んだ !」と叫び、実際に死体がその洞窟から発見される。これでは論理的な作品を期待するのは無理だろう。
普段は邪魔に思えるヴァンスの饒舌だが、本作は熱帯魚などの薀蓄を傾けるヴァンスの饒舌でかろうじて作品の体を成していると言える。事件の骨格だけを取ると、上述の通り脆弱な創りだからである。そんな不満を持ちながらも、小学生の頃ミステリに熱中し始めた自分を思い起こさせてくれる懐かしの一作。
怪奇趣味
(2005-03-01)
ファイロ・ヴァンスシリーズ7作目。
プールに飛び込んだはずの青年がいかにして甌穴に運び出されたのかを解き明かすお話です。
極端にレベルが落ちたわけではないですが、それでもいささか話に無理があるのではないのかと思います。色々気になる部分はありますが特に「音」については処理に違和感がありました。
あとは話のケリのつけかたも不満です。たまにはそういった手法もいいでしょうがさすがに2作続けられると…。
プールからの消失
(2003-01-14)
プールに飛び込んだ人間が
そのまま消滅し、別の場所で龍の爪でやられた死体であらわれると言う物
内容的には面白くなりそうですが
もの凄いこけおどしです
一番の問題はこの作品くらいから
ヴァンスがただの嫌な奴になってきていることでしょうか
長らく絶版だったヴァン・ダインの佳作
(2002-11-14)
ヴァン・ダイン作品のうち,「ドラゴン」だけは絶版(?)で長らく読めませんでしたが,やっと復刊しました。ヴァン・ダイン後半の6作は駄作だと言う声もありますが,そんなことないですよ。確かに,名作と名高い「グリーン」「僧正」には一歩譲りますが,奇怪な殺人の謎と明解な解決の提示,重厚な文体,そしてペダントリーの冴えは前6作に決して劣りません。復刊した今がチャンスですよ。
誰が言ったの?
(2000-11-26)
ヴァン・ダインが英米では忘れ去られた作家だって?目が無いなあ、英米の読書人も。7冊目以降は駄作ばっかりだって?誰が言ったの、そんなこと。確かに「グリーン家殺人事件」や「僧正殺人事件」と比べると小粒かもしれないけど、決してつまらなくない。と言うより、その辺にころがってるミステリよりはるかにおもしろい。この「ドラゴン殺人事件」も、はじめの不可思議な謎が、ちょっと強引だけどもキッチリと解決される。読んで損はありません。今まで品切れ状態で、なかなか手に入らなかったんだから、まだ読んでいない人、この機会にご一読を。

