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阪急コミュニケーションズ

グループ:Book

ランキング:106511

価格:¥ 980

ポイント:9 pt

発売日:2007-06-30

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カスタマーレビュー

これ一冊でスコットランドが分かるわけではなくても  (2007-11-14)
クラシックな趣きのあるエディンバラに比べるとどうも退屈な工業都市、と言われていたグラスゴーが、モダンで魅力的な街として紹介されています。スコットランドの島めぐりの拠点としてだけではない、活気ある街に発展したのかも知れませんね。

表題になっている、スコットランドの「手仕事」ですが、アーガイル柄もタータンチェックのワンピースも、現地で探すより、銀座で買った方が、ずっと垢抜けて都会的なものが手に入るのは確実です。本誌でも、そういうふうに紹介されていますから、お買い物ガイドとしては、ここに載ってるもので日本で買えないものはほとんどないだろうとも思います。

ただし、現地の人々にとっては“おじいさん、おばあさんの制服”にほかならない、伝統のタータンチェックなり手編みのセーターなりが、現代的な都市生活にマッチしたかたちで甦っているのには感心します。外国人の斬新な発想こそが、こういう伝統的な手仕事を支えているのかも知れないとも思いました。

インターネットで簡単にホテル予約ができる時代ですが、個性的なプチホテル情報はやはりここがいちばんでしょうね。街で流行りのレストラン情報としては有益、かも知れませんが、基本的には簡素な暮らしをしている田舎なので、現地のサンドイッチがまずいとか、サーモンが生臭いとか、珍味ハギスは半分以上残してしまったとか、もう揚げポテトは見たくもない、とか、そういう文句を言いそうな人を“新鮮なローカルフード”でその気にさせてしまうのはどうかなあとも…。

しかし、レンタカーでこんな鄙びた田舎をドライブしてみたい、という方には、参考になる情報も多いのではないでしょうか。これ一冊でスコットランドが分かるわけではないので、他のガイドブックで基本情報をしっかり確認して下さいね。ここでは紹介されていませんが、スコットランドじたいの景観もなかなかのものなので。シングルモルトは…運転中はお控えいただくとしても。

スコットランドの島々というのは、イギリス人にとっては、南欧の有名リゾートよりよほどアクセスしづらい田舎なので、よく言えば全く俗化されていないのはほんとうでしょう。でも、そういう“オーガニック”で、“グリーン”な地方というのは、実際にはほんとうに不便で手間もかかり、行って見てもあまりすることもない、かも知れないことは覚悟した方がいいかも、です。家族連れでのんびり滞在するのには向いていると思いますが…

なお、スコットランドに関するCDや本、DVDなどの紹介ですが、これは在住者にも参考になると思います。“トレイン・スポッティング”は、現代イギリスの都市生活のなまなましい現実でもありますが、ロックやモダンアートの背景にある息ぐるしさとかエネルギーを感じるにもいいと思います。

こんなところまで日本の雑誌で紹介されてるんだなあ、と驚くのは相変わらずですが、在英邦人としては、日本国内のリゾート旅館情報、巻末のスリランカ特集もとても面白かったです。


地果て海果てるところ  (2007-07-11)
スコットランド特集は、フィガロ本誌で去年やっていたのでまたかいな、と思って買ったのですが、これがなかなか。イングランドとスコットランドは似て非なる場所、独立運動があるのは無理もない。80年代の不景気のイメージがある私は、活気のあるグラスゴーに逆に新鮮みを感じたりして。映画『リトル・ダンサー』の背景にあった不景気は、もう過去のモノだったのね。
今回びっくりしたのは、スコットランド北西部に浮かぶヘブリディーズ諸島を紹介していたこと。ハリスツイードの島であることは知っていますが、旅行で取り上げられるのって珍しくないかな(NHKなどの大自然番組で出そうな、動物の宝庫です)。樹木よりも草原が広がる、標高差のない平坦な島々、そして氷河期の名残で入り江だらけのギザギザの海岸線・・一日雨が降ったりあがったりを繰り返す変化に富んだ天候。観光というより、休暇で暮らしてみたい場所です。

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