アイテム詳細
筑摩書房
グループ:Book
ランキング:156223
価格:¥ 1,575
発売日:2008-08-06
通常24時間以内に発送
このページのURLは
http://www.shikencho.com/shop/asin/Books/4480091661/
この商品を買った人はこんな商品も買っています。
小川未明集―幽霊船 (ちくま文庫 ふ 36-9 文豪怪談傑作選)
文藝怪談実話 (ちくま文庫 ふ 36-8 文豪怪談傑作選 特別篇)
カスタマーレビュー ![]()
怖さが惻惻と身に迫ってくる気配を感じた円朝蒐集の幽霊画、全五十幅
(2008-08-25)
怪談噺の名匠として知られる三遊亭円朝(1839-1900)が蒐集した幽霊画(カラー図版にて掲載)と、辻惟雄(のぶお)、河野元昭、諏訪春雄、高田衛(まもる)、延広真治、安村敏信、各氏の幽霊画にまつわる論考を収めた一冊。1995年7月、ぺりかん社より刊行された本を、文庫にして復刊したものです。
円朝コレクションの五十幅。江戸から明治にかけての幽霊画の数々。そんな凄いインパクトのある名画はありませんでしたが、秋雨蕭蕭(しゅううしょうしょう)、怖さが惻惻(そくそく)と身に迫ってくる気配を感じましたね。辻惟雄氏の文章によれば、「円朝が集めた幽霊画は全部で百あって、残っているのが本書収録の五十幅。失われたほうに秀作があったようである」てなことが書いてあって、その失われた幽霊画、見てみたかったですねぇ。残念でなりません。
とは言え、残された幽霊画五十幅のなかにも見ごたえのあるものはあって、行燈の灯りにぼうっと浮かびあがった『11 菊池寛斎 蚊帳の前に坐る幽霊』、拡大された幽霊の顔が妙に怖い『16 谷文一 燭台と幽霊』、ムンクの『思春期』に描かれた黒い影(中野京子『怖い絵』所収)を彷彿させる『23 歌川芳延 海坊主』の三幅は、なかなか秀逸な幽霊画でありました。
なお、本文庫の表紙カバーを飾るのは、『21 歌川国歳 こはだ小平次』。北斎翁の「百物語」連作中の名品には流石にかないませんけれど、こちらの小平次の飄々とした面白味も捨て難いですね。

