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最所 フミ

筑摩書房

グループ:Book

ランキング:168139

価格:¥ 1,260

発売日:2003-07

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カスタマーレビュー

大学の三流研究者は氏のプロ根性を見習うべきである!!  (2005-09-10)
本書は研究社刊(初版79年)の増訂本(84年)が文庫化されたもの(03年)。ということは,著者が71歳のときの初版で,増訂を76歳のときにやったことになる。凄い! 大学の三流研究者は氏のプロ根性を見習うべきである!! 解説は加島祥造(英米文学者,詩人,画家)。

私に類義語辞典の標準はないし,現在の職ではそれほど世話になるとも思えないが,最初,「最所フミ」さんを,初めて買った和英辞典=小学館刊『プログレッシブ和英中辞典』の「高野フミ」さんと勘違いして,本書を購入するという体たらくだった。

さすが津田塾卒,丹念な語義分析は素人の論評できる水準ではないが,私はプロの英語屋ではないので,本書のお世話になろうと思う。でも,「まえがき」「今回の増補版を前にして」にある日本語も,さすが津田梅子の学派,ちぃとおかしい(というべきか手馴れた日本語という印象に乏しい)。かなりの数の例文も仕事場(映画評論)からくすねてきており,「もともと本書は,私が個人的な必要にかられて作成したプライベートなメモから出発した」蒙古班から自由ではない。ま,限界を指摘してるからといって,大学研究者じゃないんだし,英語の資料としては嘘じゃないんだから,悦に入ってるわけではありません。(742字)

本書で自分の英語力をチェックしよう  (2005-01-19)
あなたは類義語の意味の違いをちゃんと理解しているだろうか。
私は本書を読んで何度も冷や汗が出た。たいした差はないだろう
と思って読んだり書いたりしてきた類義語に実は重大なニュアンス
の違いがあることを教えられたときは驚くと同時に身の縮む思いがした。
著者は日本人が見落としがちなニュアンスの違いを含む類義語を
選んで解説してくれる。取り上げられている類語は英和/和英辞典に
おいて往々にして見過ごされてきたものである。本書の説明と
英和辞典の説明を比べてみて欲しい。
 本書は自分の英語力をチェックしたり錆落としをするのに最適である。
本書の関門を通過しなければ英語上級レベルはおぼつかない
であろう。それくらい素晴らしい辞典である。
真剣に英語力のアップを目指す人々に是非ともお勧めしたい。

日本語で書かれた最高の英語辞典  (2004-02-01)
「英語類義語活用辞典」と同じ著者による「アメリカ英語を読む辞典」のすばらしさは、筆舌に尽くしがたい。あなたが、英語の初学者、つまりなんとか英米人と基本的なコミュニケーションをとろうしている段階であるなら、この本は必要ない。この段階をすぎると、あなたは英語によるコミュニケーションに不自由しないし、誰もあなたの英語が上手だとは言わなくなる。日本人のAさんがBさんに、「あなたの日本語は上手だ」と言わないのと同じである。しかし、このレベルになると、あなたの話す英語・書く英語により、あなた自身が英米人により評価され、値踏みされる。自信満々のあなたは、自分の英語の能力にひそかに不安を持つようになる。この本は、この段階にいる人向きである。日本人が読み取れない、英和辞典には全く記されていない単語の持つ意味、感性、文化までをも、説明しつくしている。英語の美しさと日本語の素晴らしさ、英語文化と日本文化がこの本の真の主題であろう。これは読む辞典であり、私は忘れたころに書棚から取り出し読み返す。もう何度読んだことだろうか。末尾に、著者の英語にささげた人生についての短いが感動的な解説がある。

今も通用するのかどうかが判然としない  (2003-08-16)
 著者の最所フミ氏は1908年生まれ。この本は1984年、著者が76歳の時の著書が底本になっています。英語の学習本が今ほど巷に溢れる時代ではないころに著者が多読と内省の末に英語の類義語をこれだけ緻密に「腑分け」して、読み物としても楽しめる辞典へと編み上げたことに驚嘆を禁じえません。

 しかし著者が鬼籍に入って既に14年の歳月がたっており、この本が20年近い時間を経た後に加筆修正されることなく復刻されたということをどう解釈するかでこの本の評価が分かれると思います。

 言葉というのは生き物です。時代を経るにつれてその意味が刻々と変化することもまれではありません。この本ではrogueという言葉を「愛嬌じみた『わるもの』の意に今では多く用いられる」と説明していますが、ブッシュ政権が「ならず者国家」(a rogue state)と名指しする北朝鮮も「愛嬌じみた悪者」という意味合いをもっていると果たして言い切れるのでしょうか。

 さらにいえば、この本には「探偵小説」「探訪記事」「オートメ」「ナウな」といった、今や古色蒼然とした感のある日本語が散見され、日本語すらこの20年で確かに変化を遂げたことが見て取れます。

 こうしたことを総合して考えると、この本に書かれている英語類義語に関する説明が依然として100%色あせることなく21世紀初頭にも通用するのかどうか、ネイティブではない私には判断ができません。その判断ができないからこそ、自信と責任を持って他の人に勧めることもまたできないというのが私の偽らざる思いです。そのことに注意をひくために☆の数をひとつにしました。

 出版社は以前の著書を手も加えずに復刻するのではなく、同じテーマについて今改めて書き下ろすことが出来る別の著者を発掘することにこそ労力を払うべきだったのではないでしょうか。

類義語の微妙な違いが分かる  (2003-07-21)
bigとlargeの意味の違いが分かるだろうか? 中学では,「両方とも同じ意味だがlargeの方が品が良い」と教えられた.それで勝手にbigが「デカい」で,largeが「大きい」と記憶した.

しかし,本文中の次の文を見ていただきたい.
・The big issue of the campaign was inflation.

「一大論点」の意として,なぜ,bigでなくてはいけなくて,largeだとダメなのか分かるだろうか?(答えは本文参照)

勝手な解釈でゆがんでしまった私達の知識を正すための,エッセンスがつまっているのがこの本である.なお,索引的な目次をつけるなど改訂版に対する努力は認められるが,本の体裁が文庫のため,長期利用に耐えられそうもないのが残念である.

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