アイテム詳細
筑摩書房
グループ:Book
ランキング:170120
価格:¥ 714
発売日:2007-12
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「余力学文」
(2008-03-09)
現代の教育の惨状を、地域と家族と学校がばらばらになってしまったことに原因を求めています。
それに対して、そうした三者が一体となって「教育力」を形成していた時代(=江戸時代)を、詳細に検証してゆくことで、現代の教育問題に一石を投じようという著作です。
実際、この本を読んでゆくと驚きの連続です。
当時の学校たる寺子屋のあり方や、地域の「若者組」や「子ども仲間」といった組織の意味などを読むと「目からウロコ」といった状態です。
更には、私設の図書館の存在や、文人たちのネット・ワークの存在などもあります。
それらは、決して一日にして出来たものではなく、長い年月を経て最善の形に融和されていったものでしょう。
それともう一つは儒教の存在です。
「余力学文」と言うのが、当時の寺子屋の理念になっていたようですが、孔子の言葉を自分たちに最も都合の良いように解釈する、いい意味での要領の良さが当時の人たちにあったと言うことでしょう。
でも、この「余力学文」は、現代の教育の場面で最も必要なことかも知れません。
「学ぶ」ということにもルールがある筈で、きちんとした態度が必要でしょう。そのためには、最低限の「しつけ」も必要なのでしょう。
「礼に始まって、礼に終わる」ということであれば、今のような荒んだ教育現場は少なくともありえないのではないでしょうか?

