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藤田 英典

筑摩書房

グループ:Book

ランキング:36566

価格:¥ 945

発売日:2005-07-06

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カスタマーレビュー

教育社会学などの教科書として手始めに読むには好適だという印象ですが  (2006-10-03)
本書は,「内容的に次の三つに大別できる。@教育改革の動向と教育の現状の捉え方(序章,第1章),A義務教育をめぐる主要な争点と改革動向の問題点(第2・3章),Bグローバル化時代の教育課題と学力形成(第4・5章,終章)」(18頁)。趣旨はその概説。教育理論家らしく,論述対象範囲は広範で,学校から始まって,地域社会や世界にまで説き及んでおり,あたかも教育社会学など大学の授業の教科書に好適,といった印象。

論述としては概括的で,手始めに読むには好適だという印象ですが,現実的な具体性に乏しく,著者の主張は残念ながら教育現場の地に足がついておらず,大学研究者の悪しき著作という酷評も可能。具体性に乏しいというのは,たとえば数字が少なく(いくら社会学でも少なすぎだよ),なんらかの動向を示すグラフがこれといってない(せいぜい図表1(27頁)くらい。第5章に少々あるのはご愛嬌)。西暦などを示す数字もない。つまり歴史的な視角も浅い。もしかしたら優れた教育学の著作ではあっても,私見では優れた社会学の著作とは言いがたい。つまり1000円足らずの感想文著作に堕してしまっている。

これで思い出したのは,猪口孝『国際政治経済の構図』。頭のいい研究者が感想文を書きました!的な要旨に通じる。ま,守備範囲が違うのだろうから,こういう著作もあって構わないが。(814字)

 難解だが教育行政のことなどが正しく理解できる本である  (2006-01-25)
 度重なる義務教育の国庫負担法の改定、とうとう、昨年は教職員給料負担の解消まで議論になった。この本は、このことについて詳しく正確に記述している。どちらかと言えば、現教育制度維持の保守派である。その論拠も国際的な現況から今の日本の公教育が誤った方向でないことを証明している。教育行政機関に携わる人にお勧めしたい。

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