Amazon - shikencho

アイテム詳細

肥田 舜太郎
鎌仲 ひとみ

筑摩書房

グループ:Book

ランキング:180768

価格:¥ 714

発売日:2005-06-06

通常24時間以内に発送

このページのURLは
http://www.shikencho.com/shop/asin/Books/4480062416/

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

世界の放射線被曝地調査―自ら測定した渾身のレポート (ブルーバックス)

ヒバクシャ ~世界の終わりに~

ヒロシマを生きのびて―被爆医師の戦後史 (シリーズ 時代を創る人びと)

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

核大国化する日本 平和利用と核武装論 (平凡社新書)

カスタマーレビュー

陰謀論とレトリック  (2007-12-18)
 映画「六ヶ所村ラプソディ」が静かな波紋を広げている映画監督と、広島で原子爆弾の投下を経験した内科医による、内部被曝の危険を訴える新書。

 内部被曝というのは、放射性物質が体内に入り込むことによって引きおこされる被曝である。外部被曝の場合、例えば(角砂糖5個で日本全滅! というデマで有名な)プルトニウムの出すアルファ線などは紙切れ一枚でも遮断出来るし、(六ヶ所村再処理施設から大気中に放出される)クリプトン85の出すベータ線も皮膚で遮断されてしまう。しかし体内に入って蓄積された放射性物質の場合は、こうした種の放射線でも悪影響を及ぼすのである。米軍が中東地域で愛用した劣化ウラン弾も、その粉塵が内部被曝を起こしているのではないかという根強い指摘があるし、疫学的調査結果から見れば、ほぼ確定のようなものであろう。

 ただ、そういった啓蒙的な内容を含むことは評価出来るけれども、本書はいただけない。特に鎌仲ひとみ執筆部分は「原子力産業や政府に鼻薬を嗅がされた研究者が、正義の研究者の研究成果を否定する論文を大量に発表している」という陰謀論が全体を支配しているし、環境政党の下請け研究組織にすぎないECRRの研究結果を、実証値と推測値を読み手が取り違えるようなレトリックで示しているのもどうかと思う。これが商品広告であれば虚偽表示すれすれのようなレトリックだ。大義の為ならばどんな論法を使っても許されるというような時代では無かろうに。

放射線被曝には、外部被曝と内部被曝がある  (2005-12-10)
放射性物質が体内にとりこまれる結果生じる「放射線による内部被曝」の怖しさについて書かれている.広島原爆時に直接被爆していないが被爆直後に市内に入ったために重い放射線障害を受けた人々の例と、イラク、ボスニアなどにおける住民や米軍人の劣化ウラン弾による被曝の話が主に扱われている.前者は著者肥田氏が広島での被爆体験にもとづいて、後者は鎌仲氏がイラク・レポートを原点にして書く.末尾に二人の対談が載っている.話は具体的で説得力がある.これまで「内部被曝」が故意にといっていいほど無視されつづけてきた政治的あるいは社会的背景が明らかにされる.戦時や戦地でなくても、日常生活を営む人々も、核実験や原発事故による放射性降下物や核廃棄物などを通して、内部被曝の問題と無縁ではいられない.近時、原爆による被曝も含めて、「少しの放射線は心配無用」などと説く向きもあるが、この書は、放射線被曝、核実験、核兵器などについて改めて深く考えさせるものを提示している.なお、いくつか印刷ミスがある.86頁8行目「放射線の強さは距離の二乗に反比例」に訂正.104頁12行目「シ−ベルト以上」に訂正.

Special Menu

Category Menu