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筑摩書房
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価格:¥ 756
発売日:2003-11
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4つの型
(2008-09-28)
燃料電池にも、4つの型があるとのこと。
1 燐酸型燃料電池、PAFC, Phosphoric Acid Fuel Cell
1970年代から研究開発。 1980年代後半には実用化。
発電所として数万キロワット。燐酸(H3PO4)が電解液。燃料は水素、酸化剤は空気。
動作温度200度。
2 アルカリ型燃料電池、AFC, Alkaline Fuel Cell.
電解液として水酸化カリウム。酸化剤は酸素または空気。
ごくわずかでも二酸化炭素が混入すると、水酸化カリウムと反応。
潜水慣用電源として利用。宇宙でも利用。コーディッシュが始めて自動車に搭載したのがこの型。
3 溶融炭酸塩型、MCFC, Molten Carbonate Fuel Cell
電解質として炭酸塩を利用。動作温度が650度。白金などの貴金属触媒が不要。
燃料として、水素と一酸化炭素が利用できる。
1メガワットのパイロットプラント進行中。
4 固体電界質型、SOFC、Solid Oxide Fuel Cell
電解質が、固体イオン伝導性を持つ酸化ジルコニウム。
5 固体高分子型 PEMFC, Proton Exchange Membrane Fuel Cell.
出力密度が大きい。低音。小さい。
自動車用に開発。
ところで、自動車のOSの話があるが、国際規格になっている自動車用OSのOSEKの話がないのは残念。
また、OSEKのオープンソースとしてTOPPERS/OSEKがあることも紹介されていない。
この2つの話題があれば、もう少し、深い話になったと思われる。
燃料電池用の制御用OSとして、最小セットを利用する話も紹介がない。
思想的な思惑が見えてくる
(2007-03-03)
この本自体は、燃料電池の事や水素の事をわかりやすく解説してい入門書としては問題ないと感じる。
しかし、決定的な問題があると感じたのも事実だ。
それは、水素の製造に関して原子力という手段を全く否定しているからで、近未来において全てを再生可能エネルギーによる電力供給によって水素製造を行う方向性しか示していないからだ。
これは、単に著者の思想として原子力を受け入れる事ができないゆえの方向性のように感じられる。
炭酸ガスによる温暖化が叫ばれて久しいが、現実において世の中は、経済発展を進め、炭酸ガスを増大させる方向に進んでいる。
そのような流れの中、燃料電池は車社会において炭酸ガスを増やさない唯一の手段であり、燃料電池を使用するにおいても、その水素の製造は、炭化水素の改質では炭酸ガスを発生させるために究極の温暖化防止とはならない。
原子力をベースとした電力を二次エネルギーとして使用した、大規模な水の電気分解設備での水素製造が究極の温暖化防止には欠かせないのだと感じるのだが、この本ではその事に全く触れられていない。
化石燃料の枯渇と大気中の二酸化炭素の増大を考えると、化石燃料はむやみにエネルギーとして使用してはならないのは当然で、その対応として燃料電池という手段を選択したとしても、それに使用する水素製造のエネルギーを再生可能エネルギーのみとするなら直ちに私たちは今の車社会を放棄しなければいけないだろう。
それを、私たちが選択できるかどうかなのだが・・
燃料電池の可能性を示す
(2004-10-11)
燃料電池について、自動車用燃料電池を中心に説明している。内容は読みやすい。技術的に難解な部分が無いので、さっと頭に入ると思う。
また、本のサイズから、電車の通勤用の読み物としていいかもしれない。
興味深かった内容は、燃料電池で先端を走るバラード社(カナダの会社、ベンツなどと組んでいる)の特許が2010年頃に切れる。このころから燃料電池が急速に普及するのではと感じた。
また、自動車意外に家庭用、モバイル用の燃料電池についても少し触れている。また、本題から外れるが、高効率エアコンが灯油暖房より安価になると言っている点も興味深い。
技術開発の苦労がわかる本
(2004-04-18)
水素社会の尖兵として注目される燃料電池の開発秘話から、最近のデータを使用したエネルギー事情の解説までいろいろな側面に触れている。単に「燃料電池」の解説本ではないことが読んでて楽しい原因なのかも知れないです。高校範囲の化学の知識があれば尚、楽しめるものとなろう。

